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【詳報】新規感染45人、入院100人超に 和歌山県発表

和歌山県内でも新型コロナウイルスの感染が拡大しているのを受け、予防対策を呼び掛ける県福祉保健部の野尻孝子技監(10日、和歌山県庁で)
和歌山県内でも新型コロナウイルスの感染が拡大しているのを受け、予防対策を呼び掛ける県福祉保健部の野尻孝子技監(10日、和歌山県庁で)
 和歌山県は10日、県内で新たに45人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。東京都で陽性が判明した13人(県外計上)を含めると58人の感染が分かった。また田辺市内で開かれた「紀伊田辺ライオンズクラブ」の新年例会など、新たに2件をクラスターに認定。入院者は106人で、昨年9月21日以来、111日ぶりに100人を超えた。


 新規感染者の保健所管内別の内訳は和歌山市20人、田辺11人、岩出6人、新宮2人、湯浅、海南、橋本が各1人、県外在住者が3人。

 紀伊田辺ライオンズクラブの新年例会は5日に田辺市内の飲食店で開かれた。約60人が参加し、うち7人の感染が分かった。県は他の参加者の検査を進めており、感染者は増える可能性があるという。

 もう1件のクラスターは、県立和歌山北高校(和歌山市)の男子バレーボール部で、4~8日に神奈川県で合宿した。部員1人が東京都内の宿泊先で高熱を出し、救急搬送。合宿に参加した18人のうち保護者1人を除く部員15人と教員男性1人、保護者男性1人の計17人(うち13人は県外計上)の感染が分かった。複数の学校と練習試合をしたという。これで、県内のクラスターは94件となった。

 また、9日に発表された私立開智高校(和歌山市)男子バレーボール部のクラスターでは新たに部員5人の感染が分かり、クラスターは10人となった。同部は3~7日、東京都で開催された全国大会に出場するため遠征していた。

 1日当たりの感染者発表人数は、4人だった7日以降、8人、21人、45人と急増している。10日時点の直近1週間の人口10万人当たり感染者数は、前日(5・6人)の2倍近い10・5人となり、昨年9月20日以来112日ぶりに、10人を上回った。田辺管内は12・3人で、同様に112日ぶりに10人を超えた。

■「侮らないでほしい」 オミクロン株、重症化も


 県は、入院者のうち70代男性が重症となり、酸素投与を受けていることも明らかにした。ワクチンは2回接種済みだが、基礎疾患がある。オミクロン株の疑いがあるという。

 県福祉保健部の野尻孝子技監は「オミクロン株は多くは軽症と考えられるが、高齢、基礎疾患があるなど体力の関係、ウイルス量などによっては重症化することがある。やはり、侮らないでほしい」と話した。

 すでに感染が発表された人のうち、オミクロン株と確定したのは3人だが、疑いがある人は20人増え、37人となった。

 また、9日発表の20代男性と、10日発表の10代女性は、いずれも昨夏に続く再感染であることが分かった。県内での明らかな再感染例はこれで4人となった。

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