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16人が自主避難 串本と御坊で潮位90センチ上昇

90センチの潮位の上昇が観測された串本町の袋港(16日、和歌山県串本町串本で)=津波注意報の解除後に撮影
90センチの潮位の上昇が観測された串本町の袋港(16日、和歌山県串本町串本で)=津波注意報の解除後に撮影
 南太平洋のトンガ諸島で発生した大規模な噴火による潮位上昇で、和歌山県内沿岸部でも16日未明に「津波注意報」が発令された。気象庁によると、串本町と御坊市では90センチの潮位上昇を観測した。県によると被害の報告はない。串本町と太地町では計16人が避難所に自主避難した。

 注意報の発令を受け、沿岸部の自治体では職員が情報収集や海外付近に近寄らないよう注意喚起をした。田辺市役所は職員150人が参集。和歌山地方気象台などと連絡を取りながら、午後2時に注意報が解除されるまでに5回、行政無線で注意を喚起した。

 午前1時23分に最大90センチの潮位上昇を観測した串本町では、同1時~2時ごろに町民8人が高台にある町消防防災センター(串本町サンゴ台)に避難した。太地町でも8人が自主避難。両町ともけが人などはなく、午前8時までに全員帰宅したという。

 注意報により、田辺市の扇ケ浜カッパークで予定していた朝市「弁慶市」など、複数のイベントが中止になった。

 県内観測点の潮位上昇は次の通り。

 串本町袋港90センチ(午前1時23分)▽御坊市祓井戸90センチ(午前0時31分)▽那智勝浦町浦神50センチ(午前0時18分)▽白浜町堅田40センチ(午前1時17分)▽和歌山30センチ(午前2時12分)

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