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現新の一騎打ちへ 上富田町長選が告示、30日投開票

▽田中健司氏(60)=写真右=無新
 県ラグビーフットボール協会理事(県職員)、関西大経済学部卒、市ノ瀬 
▽奥田誠氏(58)無現 当1
 町長(町議)、熊野高卒、朝来
▽田中健司氏(60)=写真右=無新  県ラグビーフットボール協会理事(県職員)、関西大経済学部卒、市ノ瀬  ▽奥田誠氏(58)無現 当1  町長(町議)、熊野高卒、朝来
 任期満了に伴う和歌山県上富田町長選が25日告示された。無所属新顔の元県職員、田中健司氏(60)と、再選を目指す無所属現職の奥田誠氏(58)=自民推薦=が立候補。それぞれ第一声を放ち、論戦が始まった。30日に投票、即日開票される。


 選挙戦では、新型コロナウイルス対策や子育て環境の整備、将来的な人口減少対策、スポーツや観光、防災の施策をどう進めるかが問われる。

 田中陣営は「上富田もっとその先へ!チーム上富田で新しい未来を創ろう!」、奥田陣営は「勇気、挑戦、協働 正義のまち、かみとんだへ」をそれぞれキャッチフレーズに町長選に臨み、支持拡大を図っている。

 41年ぶりとなった前回(2018年)の町長選では、町議経験のある3人が立候補。奥田氏が三つどもえの戦いを制し、初当選した。投票率は60・74%だった。

 投票は30日午前7時~午後6時、町内12カ所であり、午後8時から同町朝来の上富田文化会館で即日開票される。

 2021年12月1日現在の同町の選挙人名簿登録者数は1万3011(男6112、女6899)人。


■対話で新しい未来を 田中健司候補

 田中氏は町役場前での出発式で「私はどの政党からも推薦を受けていない。いわば『町民党』だ。対話と交流、参加と連携で、上富田の新しい未来をつくる」と語り、住民の声を反映しながら町政を運営したいとの考えを示した。

 「上富田もっとその先へ」というスローガンを紹介した上で、スポーツ・文化100年タウン構想や子育て環境の充実などの公約を示し「大事なのは町民の生活。住んでよかった、帰りたいと思える上富田にしたい」と力強く訴えた。新型コロナウイルスについては「スピード感を持って対応する」と話した。

 後援会長の山下郁夫氏は「上富田のこの4年間は『失われた4年間』だった」と指摘。「ふるさとに恩返しをしたいという候補者に支援を」と集まった人たちに呼び掛けた。


■誠心誠意頑張りたい 奥田誠候補

 「生まれ育った上富田町が大好きです。そして、ここに住む皆さんが大好きです」。JR朝来駅近くで開いた出陣式で、奥田氏は集まった人たちに向けて力強く語った。

 「勇気、挑戦、協働、正義のまち、上富田へ。初心を忘れず、『誠心誠意』という言葉を信条として、誠の心と誠の意思を持って、より一層頑張っていきたい」と決意を表明。「この厳しい選挙戦を乗り切るために、私自身、走って走って走り抜く」と語り、支援を訴えた。

 後援会長の平野雅裕氏は「これまでのしがらみの体制から縁を切り、新しい町政を若者たちにバトンタッチしていかなくてはならない」と呼び掛けた。真砂充敏田辺市長や井澗誠白浜町長、秋月史成県議らが応援に駆け付け、激励の言葉を贈った。



 上富田町長選に立候補した2氏の事務所の所在地と電話番号は次の通り。

 田中健司氏=朝来799の3
(080・8948・5401)

 奥田誠氏=朝来2384
(0739・33・2037)

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