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【詳報】303人感染、クラスター5件 和歌山県、25日発表分

 和歌山県は25日、県内で新たに303人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。過去3番目の多さ。クラスターは上富田町朝来の朝来小学校など5件を新たに認定した。1日当たりのクラスター認定数は過去最多となった。

 新規感染者の保健所管内別の内訳は和歌山市170人、岩出33人、橋本27人、田辺25人、海南22人(過去最多)、御坊12人、湯浅9人、新宮5人。

 直近1週間の人口10万人当たり感染者数は212・9人で過去最多。保健所管内別は和歌山市341・2人(過去最多)、橋本171・7人(同)、岩出171・1人、湯浅135・7人、海南129・5人(同)、御坊109・7人(同)、田辺109・5人(同)、新宮54・5人で、5保健所管内で過去最多となった。

 朝来小学校では児童6人、教員1人の感染を確認した。22日から31日までの予定で休校している。同校では、児童74人と職員ら13人の計87人を検査し、陽性者を除く79人が陰性、残りの1人は結果待ちという。

 このほか、橋本市の応其こども園で園児13人と職員1人▽和歌山市のようすい子ども園で園児3人と職員3人▽同市の桐蔭高校体育科職員室で保健体育科の教員5人▽同市にある愛徳医療福祉センターの医療型障害児入所施設で入所者3人と職員4人―の感染が分かった。県内クラスターは127件となった。

 すでにクラスターに認定されている白浜町富田の「成華苑デイケアセンター」では利用者1人の感染が新たに分かり、感染者は利用者3人と職員7人となった。また、和歌山市の介護老人保健施設「サニーホーム」では職員4人の感染が新たに分かり、クラスターは入所者22人と、隣接施設を含む職員17人となった。

 集団生活を送る施設でのクラスターが相次いでいることについて、県福祉保健部の野尻孝子技監は、軽い症状の職員から広がるケースが多いといい「軽度の症状でも検査し、出勤しないことを徹底してほしい」とした。また、自宅での入院待機者の容体が悪化し、救急受診するケースが増えているといい、感染予防対策の徹底をあらためて求めた。

 入院者は555人で病床使用率は87・4%。重症者は1人増えて7人となった。入院待機者は153人増えて1816人となった。

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