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果汁搾り100%ジュースに 串本・重畳山特産のポンカン

ポンカンから搾った果汁を加熱殺菌するための機械に入れる関係者(和歌山県串本町伊串で)
ポンカンから搾った果汁を加熱殺菌するための機械に入れる関係者(和歌山県串本町伊串で)
果汁を瓶に入れる作業
果汁を瓶に入れる作業
 和歌山県串本町の重畳山(かさねやま)特産であるポンカンの搾汁作業が、同町伊串にある加工場で始まっている。果汁100%のジュースを作るため、同町姫や伊串などの生産者でつくる「重ね山果樹生産加工組合」(中村省一組合長、15戸)が取り組んでおり、辺りにはポンカンの爽やかな香りが漂っている。

 生産加工組合では味は同じなのに皮が青かったり、傷があったりして販売しにくい果実を有効利用しようと、毎年この時季、果汁を搾ってジュースを作っている。今季の作業は23日から始まり、1日約800キロのポンカンを搾汁。作業は3月上旬まで続く見通しという。

 搾汁作業は3人体制で、農家から運び込まれたポンカンを水洗いして搾汁機に入れ、搾った果汁の果肉をこし、あくを取って約84度で加熱殺菌した後、900グラム入る大瓶や180グラムの小瓶に詰めている。加工過程で出た果肉はジャムに使い、皮などは畑の肥料にしているという。

 中村組合長(70)は「気候が温暖で水はけの良い重畳山で育ったポンカンは糖度が高く、程よい酸味があっておいしい。昨年は雨が多かったので果汁が多いように感じる。今年もおいしいジュースに仕上がっていると思うので、ぜひ楽しんでいただけたらうれしい」と話している。

 「くしもとぽんかんジュース」という名前で町内の道の駅などで販売しており、大瓶が1200円、小瓶が250円。

 問い合わせは中村組合長(090・1624・0683)へ。
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