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仕事してポンカン収穫も体験 新たな旅のスタイル提案へ

農家に教えてもらいながら、ポンカンを収穫する観光関連企業の社員(和歌山県田辺市上秋津で)
農家に教えてもらいながら、ポンカンを収穫する観光関連企業の社員(和歌山県田辺市上秋津で)
 和歌山県田辺市上秋津の都市と農村の交流施設「秋津野ガルテン」はこのほど、観光庁の「新たな旅のスタイル促進事業」として、東京の観光関連企業「ノットワールド」の社員を受け入れ、ワーケーション(仕事と休暇を合わせた旅行)プログラムを実施した。昨年12月に続いて2回目。


 観光庁は、これまでの国内旅行の課題を解消し、ワーケーションなどの普及で働く人の休暇取得や分散化を促進する「新たな旅のスタイル」を提案しようと、公募で全国の地域や企業を選び、制度導入や受け入れ体制整備をするためのモデル事業を実施している。

 事業に採択されたガルテンとノットワールド社は今後の新たな展開につなげるため、昨年から連携してモデル事業に取り組んでいる。社員はガルテンに宿泊して仕事をしながら、農作業体験や地域巡りをする、計3回の「ワーケーション」のプログラムを実施する計画。

 前回の12月は3泊4日で6人がミカンの収穫や選果、龍神山へのサイクリングとハイキングなどを体験したり、仕事をしたりした。

 今回も、3泊4日の日程で、4人がガルテンに滞在。1日目と2日目はガルテンの会議室で仕事をし、3日目は畑でポンカンを収穫したり、世界遺産の熊野古道「潮見峠越」を歩いたりした。4日目はポンカンのジャム作りを楽しみ、上秋津の地域づくりについての講話を聞いた。

 社員は、市内のラーメン店に食べに行ったり、扇ケ浜まで電動アシスト自転車で走って夕日を見たりもし、地域での滞在を楽しんだ。

 ガルテンスタッフは「参加社員から、地元の人と交流できるのがすごく良いと評価される。農作業体験で、農家からポンカンのことや鳥獣害の話なども聞くことができ、お金を払ってでも体験したいし、もっとこういう体験が気軽にできるようになればいいですねという声もあった」と話す。

 2月上旬に実施する3回目は、農業体験のほか、地元の小水力発電所などを見て回る地域巡りのウオーク、サイクリングなどを計画しているという。

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