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龍の天井画描き奉納 高原熊野神社に田辺出身の田村さん

高原熊野神社社務所の天井画と、奉納した田村茂さん(左)=11日、和歌山県田辺市中辺路町で
高原熊野神社社務所の天井画と、奉納した田村茂さん(左)=11日、和歌山県田辺市中辺路町で
 和歌山県田辺市中辺路町の高原熊野神社に、同市出身の建築デザイナー、田村茂さん(74)=大阪府阪南市=が天井画を描いて奉納した。社務所内に設置し、11日にお披露目があった。

 神社の岩見洋二宮司(67)と田村さんは交流があることから、奉納に至った。天井画は龍を描いた「異界の者」という題名の作品。

 板にアクリル絵の具で描き、うろこ部分は金紙や銀紙を張って仕上げた。作品は天井の絵(縦横2・4メートル)と、横の壁面の絵(縦横1・2メートルの2枚)で構成されている。

 この日は神社の祈願祭に合わせて絵画のお披露目があり、集まった人たちも感心して天井画を見上げていた。奉納に際し、岩見宮司は田村さんに感謝状を手渡した。

 田村さんは「コロナ禍退散の願いを込め、天上から下を見下ろす龍を描いた」と話し、岩見宮司は「天井画は神を感じる圧巻の作品。社務所は美術館ともいえる空間になった。ありがたい」と感謝した。

 田村さんはこの天井画以外に、平安時代の6人の歌人「六歌仙」や、平安時代の武将、平忠度などを描いた絵も奉納した。社務所内に展示している。

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