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サイクルトレイン拡大 4月1日から御坊―新宮に

「サイクルトレイン」の区間拡大を発表するJR西日本和歌山支社の松田彰久副支社長(23日、和歌山県庁で)
「サイクルトレイン」の区間拡大を発表するJR西日本和歌山支社の松田彰久副支社長(23日、和歌山県庁で)
 JR西日本和歌山支社は23日、紀勢線の紀伊田辺―新宮の普通列車で実施している「サイクルトレイン」の区間を、4月1日から御坊―新宮に拡大すると発表した。


 「サイクルトレイン」は、紀勢線の利用促進を図ろうと、昨年9月からの実証実験を経て、12月に本格導入した。予約や追加料金が不要で、自転車を解体せずそのまま持ち込めるのが特徴。

 現状では、利用できるのは紀伊田辺―新宮の普通列車で上下23本だが、御坊―紀伊田辺が利用可能になることから、土曜と休日は59本、平日は52本に増える。利用可能時間はこれまで同様、土曜と休日は終日だが、平日は午前9時以降とする。

 これまでに、新宮駅の階段にスロープを整備したほか、新宮、古座、串本、見老津、白浜、朝来、御坊駅前に自転車を掛けて駐輪できる「サイクルラック」、新宮と串本駅に写真撮影用のパネルを設置するなどした。

 また、遠方の人らにも気軽に楽しんでもらえるよう、地元の観光協会などと連携し、特急くろしおで訪れた人にレンタサイクル料金を割引したり、周参見や串本駅などからのモデルコースを用意したりする。

 紀伊田辺―新宮の昨年9月~今年3月21日の利用者は2439人で、1日当たりの平均は、土曜と休日が24・7人、平日が5・7人となっている。県内からが5割、県内を除く近畿地方が4割で、遠くは北海道や東北からの利用もあったという。

 松田彰久副支社長は「コロナ禍で、密にならないレジャーが求められているが、紀南地方では、素晴らしい自然と風景が楽しめる。幅広いお客さまにお越しいただく機会を、少しでもつくっていきたい」と話した。

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