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野長瀬家のシダレザクラ見頃 田辺市中辺路近露

庭先から垂れ下がる野長瀬家のシダレザクラ(28日、和歌山県田辺市中辺路町近露で)
庭先から垂れ下がる野長瀬家のシダレザクラ(28日、和歌山県田辺市中辺路町近露で)
 和歌山県田辺市中辺路町近露の野長瀬家にあるシダレザクラ(市指定天然記念物)が、見頃を迎えている。地域住民によると、先週の雨の後に、一気に淡いピンク色の花を咲かせ始めたという。

 1585(天正13)年の兵乱で焼失した野長瀬家の菩提(ぼだい)寺である観音寺を、1747(延享4)年に再建した際、京都の祇園から苗木を取り寄せて植えたと伝えられる名木。

 樹高約8メートル、枝幅は10メートルほどに広がって路地に向かって垂れ下がり、熊野古道を訪れた人々を楽しませている。

 ただ、近年は全体的に衰弱して元気がなく、枝先の花が少なくなっている。近くに住む久保智彦さん(79)は「樹木医に診てもらうなど、何かできないのかと思っている。観音寺には樹齢40年余りの2代目も植わっており、ともに地域の宝として大事にしていきたい」と話している。

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