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摘みたての新芽を奉納 熊野本宮大社で新茶祭

音無茶の振興を願う熊野本宮大社の新茶祭に供える新芽を摘む大社敬神婦人会のメンバー(10日、和歌山県田辺市本宮町で)
音無茶の振興を願う熊野本宮大社の新茶祭に供える新芽を摘む大社敬神婦人会のメンバー(10日、和歌山県田辺市本宮町で)
 和歌山県田辺市本宮町の特産「音無(おとなし)茶」の振興を願う「新茶祭」が10日、熊野本宮大社であった。大社敬神婦人会の女性5人が、大社が所有する10アールの茶畑で新芽を摘み取り、生産者や行政関係者らとともに本殿に供えた。

 音無茶は平安時代に京都から本宮町に持ち込まれた実を植えたのが始まりとされる。まろやかな味わいが特徴。町内の川湯、伏拝地区を中心に約40戸が計約5ヘクタールの畑で栽培している。一番茶の摘み取りは、4月下旬に本格化する見通し。

 川湯で茶を栽培し、新茶祭に参列した倉谷夏美さん(26)は「昨年は遅霜の被害を受けたけれど、今年は暖かくて生育も順調。おいしいお茶ができそう」と笑顔を見せた。
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