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林業事故を迅速に通報 県西牟婁振興局が緊急カード

 和歌山県西牟婁振興局は、林業の作業現場で事故が起こった際の救助活動をスムーズにするため、現場の位置情報などをあらかじめ記入しておく「伐木等作業緊急通報カード」(A4判)の運用を始めた。作業員が携行しておくことで、いざという時に迅速な救助要請につながることが期待できる。

 林業の作業現場は携帯電話が通じにくかったり、道路から離れていたりといった現状があり、救助活動に時間がかかってしまう場合がある。緊急通報カードは、より安心して働ける環境をつくりたいという林業関係者の声を受けて作成することにした。

 対象地域は管内にある田辺、上富田、白浜、すさみの4市町。カードに記入する内容は、現場の緯度や経度、救急車と案内人が合流する場所、傷病者の搬送方法などで、それらの情報を現場ごとにあらかじめ書き込み、作業員同士で情報を共有しておく。事業所に控えを置いておくことも推奨している。

 カードは西牟婁振興局林務課のホームページからダウンロードが可能。ページ内には管内での災害時にヘリコプターが発着できる場所をまとめた一覧表もあり、それを参考に最寄りの発着地を確認してほしいという。
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