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葉から見分け方学ぶ クマノザクラの会が観察会

勝木俊雄会長(中央手前)からクマノザクラの葉の特徴などについて教わる参加者=和歌山県古座川町池野山で
勝木俊雄会長(中央手前)からクマノザクラの葉の特徴などについて教わる参加者=和歌山県古座川町池野山で
 紀伊半島南部に分布するサクラの新種「クマノザクラ」の活用や保全に取り組む個人、団体が県境を越えて連携を目指す「日本クマノザクラの会」(勝木俊雄会長)が7日、和歌山県古座川町池野山にあるタイプ標本木で観察会を開いた。クマノザクラを発見して命名した勝木会長(54)=森林総合研究所九州支所産官学民連携推進調整監=が講師を務め、参加した約30人が葉の特徴などから見分け方を学習。会では今後、クマノザクラかどうかや同定できる人材も認定する事業を始めることを検討しているという。


 日本クマノザクラの会は勝木さんらが発起人となって昨年2月に発足。クマノザクラの個体情報の収集・発信や保全・植栽計画の立案・提案、管理指導といった取り組みを目的としており、現在176の会員(正会員・賛助会員)が参加している。

 コロナ禍のため、会ではこれまでオンラインで学習会を開いてきたが、今年3月には花の時季に合わせて三重県熊野市で観察会を開催。今回は葉や実を観察してクマノザクラの特徴や見分けるポイントを学ぼうと、古座川町で初めての観察会を開いた。

 勝木会長は「種」という単位で数えた場合、日本の自生のサクラは2018年に発表されたクマノザクラを含めて10種であると説明。その上で、葉の縁のギザギザした「鋸歯(きょし)」の形や「蜜腺」のある場所からクマノザクラとヤマザクラやソメイヨシノ、オオシマザクラなどを見分ける方法を説明し、参加者は実際の葉を見比べながら特徴を学んだ。

 一方で、オオシマザクラなどとの交雑が懸念されることや野生状態では若い木がシカによってあっという間に食べられてしまっていること、あまり大きくならないため、今後、より大きく育つシイなどの木が上に覆いかぶさって消えていく状況にあることなども指摘した。

 参加した古座川町の仲本耕士副町長は「タイプ標本木のある古座川で観察会を開催していただけてうれしい。勝木先生から直接話を聞くことができて勉強になった。大きな観光資源でもあり、今後も連携しながらサクラの町づくりを進めていきたい」と話した。

 勝木会長は「花の時季だけでなく、葉を見れば樹種の区別ができることをある程度分かっていただけたと思う。クマノザクラは放っておくとどうしても減ってしまうということも知っていただき、対策としてどういうことができるかを皆で考えることができれば」と話していた。

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