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光るキノコを見ませんか 和歌山県那智で観察会

目覚山の森で幻想的な光を放っているシイノトモシビタケ(12日、那智勝浦町宇久井で)=長時間露光
目覚山の森で幻想的な光を放っているシイノトモシビタケ(12日、那智勝浦町宇久井で)=長時間露光
 和歌山県那智勝浦町宇久井にある目覚山で14日から毎週土曜、幻想的な姿で「森の妖精」とも呼ばれる光るキノコ「シイノトモシビタケ」(ラッシタケ科)の観察会が始まる。自然体験を提供しているボランティア団体「宇久井海と森の自然塾運営協議会」は「都会にはない、貴重な自然の淡い光を見に来てほしい」と呼びかけている。

 シイノトモシビタケは、かさの直径1~2センチ程度で、柄の長さ1~5センチほどの小さなキノコ。1950年代に東京都の八丈島で発見され、その後、県内ではすさみ町や串本町、那智勝浦町といった紀伊半島南部の沿岸林で見つかっている。台風などで折れ、地面に落ちて腐ったスダジイなどによく発生するという。

 協議会が観察会を開いている宇久井半島は本州最多の発生場所ともいわれ、普段は立ち入れない目覚山で実施。観察会のスタートを前に12日夜、雨が降る中で関係者4人が下見をしたところ、山のあちらこちらに計約60本を確認できた。観察会のスタッフ長を務めている西垣内茂さん(82)=宇久井=は「雨が降って3、4日たった後の方がいいので、これからがちょうどいいのではないか」と話していた。

 観察会はこれまで土日曜に開催していたが、本年度は土曜のみ。14日~7月9日と9月3~24日の開催を予定している。時間は午後7時半から1時間程度。募集人数は先着30人で対象は小学生以上。参加費は500円(中学生以下300円)。開催日の2日前の午後5時までに電話で予約すること。案内の支障になるため、写真撮影はできない。

 申し込み、問い合わせは宇久井ビジターセンター内の同協議会(0735・54・2510)へ。

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