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ロケットテーマに新曲 演歌歌手の宮本静さん

現地録音のために訪れたトルコ記念館で新曲を歌う宮本静さん(9日、和歌山県串本町樫野で)
現地録音のために訪れたトルコ記念館で新曲を歌う宮本静さん(9日、和歌山県串本町樫野で)
 和歌山県紀の川市在住の演歌歌手・宮本静さんが、串本町田原で建設が進められてきた日本初の民間小型ロケット発射場「スペースポート紀伊」から年末に打ち上げが予定されている小型ロケット「KAIROS(カイロス)」をテーマに、同町とトルコとの絆などへの思いも込めた新曲「樫野崎の絆~カイロスの星~」を発売する。宮本さんは9日、同町樫野にあるトルコ記念館を訪れ、町の協力でレコーディングに取り組んだ。

 和歌山市にある音楽レーベル「LURU MUSIC(ルル・ミュージック)」(岩橋和廣代表)の取り組み。2010年にデビューした宮本さんは「ふるさと癒やし歌」として県内各地のご当地ソングに力を入れており、これまでに「田辺コーライお笠祭り」「千畳太鼓」といった歌を発表している。今回は、青い地球を背にして宇宙に飛んでいくカイロスのテーマソングとして、トルコ軍艦「エルトゥールル号」の遭難で知られる樫野崎を舞台に「絆」をイメージして作られたポップ歌謡バラードという。

 宮本さんは「地元のエネルギーを込めたい」などとして、今までも歌の舞台を訪れてレコーディングしており、この日は、エ号の遺品など串本町とトルコの友好の歴史が紹介されているトルコ記念館の館内で、トルコの民族衣装を着て録音した。

 宮本さんは「いつかは宇宙に行ってみたいとずっと思っており、まさか串本にロケット発射場ができるなんて、めちゃくちゃ感激した。壮大なスケールの曲で歌うのは難しいが、ロケットだけでなくエルトゥールル号の史実も多くの人に伝えたい」と話す。

 この曲は、和歌山県で暮らしたこともあるという千葉県在住のシンガー・ソングライターのTAKUさんが作詞・作曲。「カイロスにはギリシャ語で『チャンス』の意味もあり、打ち上げをチャンスと捉え、この歌が串本町の地域活性化やトルコとの友好に貢献することができれば」とコメントした。

 CDは1500円で、安珍・清姫伝説と七夕をテーマにした歌なども収録し、7月7日に県内で先行して発売する予定。全国発売は8月17日。10月ごろには串本町でお披露目のコンサートを開くことも計画しているという。

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