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田辺祭、お笠登場へ コロナで3年ぶり

和歌山県の田辺市街地を練る笠鉾などの一行(2019年)
和歌山県の田辺市街地を練る笠鉾などの一行(2019年)
 和歌山県田辺市東陽の世界遺産・闘雞神社の例大祭「田辺祭」(7月24、25日)が近づいてきた。田辺祭保存会は、祭りの象徴的な存在である笠鉾(かさほこ)や衣笠(きぬがさ)を3年ぶりにお目見えさせる方針を大筋で決めた。ただ、密集を避けるため、各基が集う「ひき揃(そろ)え」はしないという。

 実際に笠鉾や衣笠を出すかどうかや、神社への奉納をどうするかなどは、所有する市街地の8町内会が個別に判断することになっている。

 現時点では、笠鉾や衣笠を組み立てる予定の町内会が多いが、巡行は各町の中だけにとどめるという。

 どの町内会にも共通するのは「過去2年より判断が難しい」という意見だ。感染が再拡大したら、という不安がある一方で、3年連続で祭事をしないとなると、しっかり継承できるのかという思いの間で悩んでいる。保存会は7月上旬、その時の感染状況を踏まえて開催の可否を最終判断する。

 一方、25日早朝の神社での神事「暁の祭典」や同日夕の流鏑馬(やぶさめ)式も今年は実施する予定。

 昨年、一昨年は新型コロナウイルスの影響で一部の神事のみだけだった。

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