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7年ぶりインターンシップ 南部高、マナーを事前学習

「インターンシップマナー講座」で姿勢の良い立ち方を学ぶ生徒ら(和歌山県みなべ町芝の南部高校で)
「インターンシップマナー講座」で姿勢の良い立ち方を学ぶ生徒ら(和歌山県みなべ町芝の南部高校で)
 和歌山県みなべ町芝、南部高校の普通科1年生は7月に2日間、同町や周辺自治体にある事業所でインターンシップ(短期の社会体験)をする。同校は本年度から「社会で働くための資質を育む」ことを目標に掲げており、その一環。来年度には、年間を通して学校での座学と企業での実習を組み合わせて社会経験を積み、地域社会で活躍できる人材育成を目指す「南高版デュアルシステム」を始める予定。


 インターンシップは2015年度までは行っていたが、その後やめており、7年ぶりに取り組む。

 7月7、8の2日間、町内や御坊市、印南町、上富田町、白浜町、田辺市の29事業所で53人が実習する。

 普通科の1年生は、新学習指導要領で本年度から導入された「総合的な探究の時間」(探究学習)で、4月からインターンシップの事前学習を進めている。

 これまで「働くにあたって大切なことは何か」をグループで話し合ったり、地域にある職種を調べたりしてきた。

 10日は外部講師を招き、社会で必要なマナーについて学んだ。厚生労働省主催の「高校生就職ガイダンス」で10年以上講師を務めてきた株式会社さんぽう大阪支社(大阪市)の藤本泰伸さんが講師を務め、企業が採用する際に重視することはコミュニケーション力(特に聴く力)、協調性、積極性であることを説明。マナーとは「対象」(相手)がいて、その人を快適にさせるという「目的」を果たすために「する」ことであり、相手に与える自分自身の印象を良くするためにも、常に笑顔を意識し、はきはきとした声で丁寧な言葉を使うことが大切だと述べた。また、生徒は立ち方やお辞儀の仕方なども教わりやってみた。

 榊原蒼馬君(15)は「インターンシップ先の方に良い印象を持ってもらえるよう、礼儀正しくして頑張りたい」と話していた。

 インターンシップ担当の種治宏樹教諭は「インターンシップを通して『働く自分』を知り、進路の選択だけでなく今後の自分の人生に結び付けてほしい。実習先で親や教員以外の大人と接することも、生徒にとって良い経験になる」と話している。

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