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コロナ「全員入院」に戻さず 和歌山県、自宅・宿泊療養継続へ

記者会見する仁坂吉伸知事(23日、和歌山県庁で)
記者会見する仁坂吉伸知事(23日、和歌山県庁で)
 和歌山県の仁坂吉伸知事は23日の定例記者会見で、新型コロナウイルス感染者について、感染状況が落ち着いても、無症状者を含めた「全員入院」の態勢に戻さず、自宅療養や宿泊療養を併用した、いまの態勢を継続する考えを示した。


 県は、全国で唯一、無症状者や軽症者を含めた「全員入院」の態勢を、一貫して維持してきたが、今年1月中旬、オミクロン株の流行による感染者急増で、断念を余儀なくされた。重症化の恐れがある人を優先的に入院させ、それ以外の感染者は自宅や県が確保した宿泊施設での療養としてきた。

 自宅・宿泊療養者は2月5日には4117人に達したが、感染者が減少傾向となり、6月23日時点では425人。入院者42人に対し、病床は588床が確保されており、全員が入院できる計算となっている。

 仁坂知事は「全員入院させたいけど、仕方がないのでホテルや自宅の利用も始めた。しかし、やってみて、これでいいなということもあるので、無理やり全員入院にする必要はない。全員入院に戻すと、数日で病床が埋まる可能性もある」と話した。

 現状で病床に余裕があることについては「身体が弱そうな人や悪化している人が入院できる態勢になっているのはいいこと」とし「オミクロン株から、重症化しやすいウイルスにかわるようなことがあれば、次のことを考えないといけない」と述べた。

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