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ハンゲショウが開花 葉を白く染め、田辺市

群生しているハンゲショウ。花が咲き、葉の一部が真っ白になっている(和歌山県田辺市上秋津で)
群生しているハンゲショウ。花が咲き、葉の一部が真っ白になっている(和歌山県田辺市上秋津で)
 和歌山県田辺市上秋津にある山の中腹で、ドクダミ科の多年草ハンゲショウが開花し、葉を白く染めている。

 6~7月に白い花穂をつける。葉の一部が白くなるのは開花している時だけで、花が終わると緑色に変わる。

 名前の由来は、半夏生(はんげしょう)のころ(7月初旬)に葉が白く変化するという説や、葉の半分が白く化粧をしたように見えることから「半化粧」と呼ばれるという説などある。

 長年耕作されていない谷あいの畑一面(約30平方メートル)に群生している。実家が上秋津にあり、この畑を管理している中田和代さん(74)が5月ごろに見つけ、変化を見守ってきた。6月中旬から白くなり始めたという。

 中田さんは知人らの協力で、その畑を含めた周辺一帯の所有地に木や花を新たに植えたり、農作業小屋を改装したりして整え、地元住民の憩いの場にする計画を進めている。「来年の開花期には、皆さんが観賞しやすいよう工夫できれば。少しでも上秋津の豊かな里山の風景を残したい」と話している。

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