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自閉症の特性学ぶ 熊野高校1年生

自閉症の特性を生徒に伝える鹿毛智子さん(和歌山県上富田町朝来で)
自閉症の特性を生徒に伝える鹿毛智子さん(和歌山県上富田町朝来で)
 和歌山県上富田町朝来の熊野高校の1年生がこのほど、発達障害の一つである自閉症の特性を学び、障害の有無にかかわらず、互いを理解し合う「共生社会」について理解を深めた。

 講師は田辺市社会福祉協議会の鹿毛智子さんと、ハンディキャップのある人の余暇活動充実を目指した親子サークル「カンガとルー」代表の土永真砂子さん。授業では自閉症を紹介した動画を流した。

 自閉症は、社会のルールが分かりにくいといった社会性の障害で、生活でのこだわりが強いなどの特徴がある。生まれながらの脳機能障害と考えられており、新生児の100人に1人の確率で発症するという。

 動画では、相手の話し声と周りの音が同じ大きさで聞こえたり、気になったものしか見えていなかったりする自閉症の特徴を紹介。相手の目に自分がどう映っているのか分からない場合が多く、自閉症の子を持つ母親が「子どもを外に連れていくと謝ってばかり」と振り返る場面もあった。

 鹿毛さんは「親とも意見が合わない生きにくい世界にいる。自閉症の特徴をよく知り、ちょっとした手助けをしてあげれば過ごしやすくなる」と助言した。

 その後、知的障害のある自閉症の子を持つ土永さんが、子どもの成長過程を写真や映像で紹介。他の人よりも時間はかかるものの、できることが増えていく喜びなどを語った。

 授業を受けた手谷朱莉さんは「これまで自閉症のことを勉強する機会がなかった。社会に理解してもらえず、親が悪いように言われてつらい思いをしているんだと改めて思った。身の回りに自閉症の人がいて困っていればサポートしてあげたい」と話した。

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