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「チーム存続させたい」 和歌山FBの濱中GMに聞く

「ナイターゲーム花火」をPRする濱中治さん(田辺市秋津町で)
「ナイターゲーム花火」をPRする濱中治さん(田辺市秋津町で)
 田辺市出身の元プロ野球選手で、野球さわかみ関西独立リーグの和歌山ファイティングバーズ(FB)のゼネラルマネジャー(GM)に就任した濱中治さん(43)が6月27日、紀伊民報にあいさつのため来社した。プロ野球の解説やテレビの出演のかたわら、FBのスポンサーを獲得するために企業を回っているという。地元での活動について聞いた。 (聞き手は保富一成)


 ――GMに就任して1カ月。地元企業を回った手応えはいかがですか。

 協力していただける企業や、いったんスポンサーから離れたが戻ってきていただいた企業もあり、大変感謝しています。経営者の方たちの話を聞き、自分自身にとっても勉強になっています。何とかチームを存続させて皆さんの期待に応えたい。

 ――独立リーグの球団を実際に見た印象は。

 球団は存続の危機にあると感じています。1人でもプロに入る選手を出していかなければならない。伸びしろがある選手はたくさんいます。プロになるために自覚を持って練習し、もっと必死になってほしい。

 ――地元の人に応援してもらえる球団になるためにはどうすればいいですか。

 地域に貢献するボランティアなどの取り組みを増やしていきたいです。野球でも結果を出して、プレーで恩返しができれば。チーム全体で変わっていかないと未来はないと思います。

 ――地元の野球人口減少を心配されていますね。

 上富田スポーツセンターのイベントで教室を開いて、これから野球をやりたいと約束してくれた子もいました。もっと教室を増やし、野球を始めていない園児などに楽しさを知ってもらいたいです。

 ――11日と19日、田辺スポーツパークで「ナイターゲーム花火」を企画されていますね。

 チームの復活や、関西独立リーグの発展を願って花火を打ち上げます。大勢のファンの前でプレーすれば選手のモチベーションが上がり、成長につながります。入場は無料なので、一人でも多くの方に来場していただき、FBを盛り上げてほしいです。


 濱中治(はまなか・おさむ) 田辺市の芳養小学校と明洋中学校、みなべ町の南部高校出身。硬式野球は高校から。1996年にドラフト3位で阪神に入団した。阪神では2006年に打率3割、20本塁打を達成するなど強打の外野手として活躍。オリックス、ヤクルトを経て11年に現役を引退した。阪神の打撃コーチを務めた後、現在は解説者、コメンテーターとしてテレビやラジオに出演している。

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