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豊作願い「虫送り」 白浜町大古

たいまつを持って水田沿いを歩く地元住民ら(和歌山県白浜町大古で)
たいまつを持って水田沿いを歩く地元住民ら(和歌山県白浜町大古で)
 和歌山県白浜町大古でこのほど、豊作を願う「虫送り」の行事があった。たいまつを持った地域住民ら約40人が水田沿いを歩いた。

 虫送りは、源平合戦で活躍した武士・斎藤実盛(さねもり)が稲株につまずいて討たれ、害虫に化けて稲を荒らすようになったという伝説に基づく。実盛を供養すれば害虫が追い払えると代々営まれている。

 大古では一度途絶えていたが、2012年に復活。「おっとり」とも呼ばれている。

 午後7時半ごろ、参加者は春日神社を出発。「さねもりさまのお通りだ」「虫もまなごもおっとも(お供)せー」と声を出しながら練り歩いた。

 冷水喜久夫区長(71)は「地域住民らでにぎやかになった。伝統行事なのでこれからも続けていきたい」と話した。

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