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社会人の陸上部発足 会員制スポーツ施設が選手を支援

リレーで近畿大会に出場する田辺スポーツプラザ陸上部のメンバー
リレーで近畿大会に出場する田辺スポーツプラザ陸上部のメンバー
 和歌山県田辺市宝来町の田辺スポーツプラザが、社会人の陸上競技部を発足させた。施設のジムやプールを利用しながら競技に取り組むという。プラザの職員で陸上部監督の芦谷誠さん(43)は「陸上の社会人チームは紀南で珍しい。競技を続ける選手たちを支援したい」と話している。


 田辺スポーツプラザは、会員制スポーツ施設。陸上部は4月に発足し「TSP」として活動している。

 メンバーはそれぞれ、高校や大学まで陸上競技を経験し、社会人になっても競技を楽しもうと集まった。現在は男性4人、女性1人。

 7月9、10日に和歌山市の紀三井寺公園陸上競技場で開かれた県陸上競技選手権大会では、男子4×400メートルリレーで永井翔さん(20)、小松拓矢さん(23)、伊藤大翔さん(23)、中能龍人さん(23)のメンバーが、決勝で3分33秒10を記録して5位に入賞。9月4日に京都市のたけびしスタジアム京都で開かれる近畿陸上競技選手権大会への出場を決めた。

 小松さんは「メンバーはそれぞれブランクがあったが、大会に向けて練習してきた。次の大会までにさらにタイムを縮めたい」と意気込みを語る。

 伊藤さんは大学で陸上競技をしていたが、後半はコロナ禍で大会が中止になるなど不完全燃焼で終わったという。「今回の大会では120%の力を出せた。今はけが人が出たら苦しいので、もっと人を集めたい」と話す。

 芦谷監督は「学生時代に陸上をしてきた選手らの受け皿になり、働きながらでも施設を利用して効率よく練習できるようサポートしたい」と話している。

 TSPでは今後、小中学生を対象にした陸上チームも発足する予定。公立中学校の運動部活動の地域移行も視野に入れ、子どもたちが陸上競技に打ち込める環境をつくりたいという。

 TSPは部員を募集している。問い合わせは、田辺スポーツプラザ(0739・25・3188)へ。

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