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熊野15一絵(5)上富田町市ノ瀬/舞い降りた秋の使者

興禅寺近くのフジバカマ畑で舞うアサギマダラ(15日午前10時40分、上富田町市ノ瀬で)
興禅寺近くのフジバカマ畑で舞うアサギマダラ(15日午前10時40分、上富田町市ノ瀬で)
熊野15一絵(5)興禅寺地図
熊野15一絵(5)興禅寺地図
 澄んだ秋の空から、旅するチョウが舞い降りてきた。淡い水色の斑点を持つアサギマダラである。上富田町市ノ瀬の興禅寺門前にあるフジバカマ畑で舞っている。

 高さ約8メートルという巨大な白いだるま座像がある寺は「だるま寺」とも呼ばれ、地域のシンボル的な存在だ。熊野古道のガイドマップ「紀州路田辺熊野古道めぐり地図帳」にも、稲葉根王子から一瀬王子に向かう際、富田川に架かる潜水橋(畑山橋)を渡って立ち寄るルートとして紹介されている。

 アサギマダラは秋になると、長野県や山梨県などの高原から南下、紀伊半島を経由して遠く南西諸島や台湾まで移動する。2千キロ以上飛んだ記録もある。このチョウを地域の魅力アップのために「誘致」しようと、住民団体が彼らの好むフジバカマを畑に植栽。昨年秋の最盛期には、どうやってこの場所を見つけたのか、約100匹が飛来し、乱舞したという。

 撮影に向かった日は台風一過の秋晴れ。美しく咲いた花に20匹ほどが蜜を求めて飛び交っていた。透き通るような秋の空を背景に、夢中でシャッターを切った。
(牧康宏)
=随時掲載

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