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早くも「子」の大絵馬完成 熊野速玉大社

来年のえとの大絵馬を仕上げる熊野速玉大社の上野顯宮司(28日、和歌山県新宮市で)
来年のえとの大絵馬を仕上げる熊野速玉大社の上野顯宮司(28日、和歌山県新宮市で)
 和歌山県新宮市の世界遺産・熊野速玉大社の上野顯宮司(66)が28日、来年のえとである「子(ね)」の大絵馬を仕上げた。金の俵の上で、純白のネズミが祈りをささげている絵柄。12月1日に拝殿に掲げる予定。

 大絵馬は縦約150センチ、横約210センチのヒノキ製。初日の出の太陽を背景に、ナギの御幣を立てた金俵と、神の使いである仲むつまじい3匹の親子の白いネズミを描いた。この日は、仕上げとして「令和彌榮(いやさか)」という言葉を書き添えるなどした。8月初めから制作に取り組んでいた。

 上野宮司は「日本の新しい幕開けをお祝いするとともに、災害を乗り越えて復興できるように、自然災害や戦争がなく現世が穏やかで皆が幸せで暮らせるようにとの願いを込めて描いた」などと話していた。

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