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記念品に木製カード考案 田辺市龍神で好評

カフェ店内で、杉板を使ったカード作りをPRしている(和歌山県田辺市龍神村小家で)
カフェ店内で、杉板を使ったカード作りをPRしている(和歌山県田辺市龍神村小家で)
 和歌山県田辺市龍神村を訪れた人たちに地元らしい記念品作りを提供したいと、住民が木製のカード作りを考案し、好評を得ている。

 龍神村小家にIターンしてきた食品加工販売業、金丸知弘さん(31)は本業とともに、自らの経験やノウハウを生かし、移住希望者の滞在受け入れをしている。長期滞在できる宿泊施設も開業させた。

 龍神村で過ごしている時間に、地域に親しみを感じてもらえるような体験を設けたいと考えた。近所に住む切り絵・木工作家の蓑虫(みのむし)さんに相談し、はがき大の杉板を使ったカードのオーダーメードを考案した。杉板は地元の木箱製造会社に発注した。

 利用者は15種類のデザインから好きなフレームを選び、その内側に刻む文字を決める。厚さ6ミリの板を使い、蓑虫さんがレーザーで彫刻する。価格は1枚千円(税込み)、同じデザインと文面なら、2枚目以降500円。

 木の素材に刻まれた温かみのある雰囲気が受け、これまで結婚祝いのメッセージカードなどとして利用があった。金丸さんのカフェ店内でPRしており、客の関心を集めているという。

 金丸さんは「移住を希望する人を案内する中で、地元らしさを味わえる手軽な体験メニューの必要性を感じた。作家との交流など、住民との触れ合いにもつなげられる」と話している。

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