24年の倒産90件、増加傾向 和歌山県内、負債総額61億9600万円
東京商工リサーチ和歌山支店がまとめた2024年の県内倒産状況(負債額1千万円以上)によると、倒産件数は前年より9件(11・11%)増の90件で、増加傾向となっている。負債総額は前年より24億5千万円(65・40%)と大幅増の61億9600万円だった。
倒産件数は近年、コロナ禍が始まった20年に90件あり、21年に63件と少なかったが、22年以降増加している。
一方、負債総額は24年、負債10億円以上と5億円以上の倒産が各1件、負債1億円以上の倒産が15件発生するなどして前年より大幅に増え、22年とほぼ同じ。
同支店によると24年は、コロナ禍の資金繰りを支えた各種補助金など手厚い支援策が終了し、物価高や価格転嫁の遅れ、人件費の上昇に加え、コロナ融資の返済が追い打ちをかけ、上半期に倒産が大幅に増加した。7月以降、一時的に中小企業の資金繰り状況が緩和されたが、水面下では法的手続きを準備する企業が増加傾向にあるという。
倒産は産業別にはサービス業他が最多の43件で、建設業15件、小売業13件と続いた。原因はほとんどの84件が販売不振だった。新型コロナウイルスの関連倒産は15件発生した。
市町村別では和歌山市49件、岩出市10件、海南市5件、紀の川市と田辺市各4件、日高郡3件、伊都郡と橋本市、有田郡、御坊市、西牟婁郡、新宮市、東牟婁郡各2件、有田市1件。
■12月は6件
12月の倒産件数は6件で、負債総額は2億100万円だった。紀南関連では新宮市の印刷会社が倒産した。
倒産件数は前月より1件、23年12月より3件少なかった。産業別では製造業とサービス業他が各2件、建設業と卸売業が各1件。原因は全てが販売不振で、うち1件が新型コロナウイルス関連での倒産だった。市町村別では和歌山市が4件、新宮市と美浜町が各1件。
負債総額は前月より11億7400万円、23年12月より5億1900万円少なかった。
倒産件数は近年、コロナ禍が始まった20年に90件あり、21年に63件と少なかったが、22年以降増加している。
一方、負債総額は24年、負債10億円以上と5億円以上の倒産が各1件、負債1億円以上の倒産が15件発生するなどして前年より大幅に増え、22年とほぼ同じ。
同支店によると24年は、コロナ禍の資金繰りを支えた各種補助金など手厚い支援策が終了し、物価高や価格転嫁の遅れ、人件費の上昇に加え、コロナ融資の返済が追い打ちをかけ、上半期に倒産が大幅に増加した。7月以降、一時的に中小企業の資金繰り状況が緩和されたが、水面下では法的手続きを準備する企業が増加傾向にあるという。
倒産は産業別にはサービス業他が最多の43件で、建設業15件、小売業13件と続いた。原因はほとんどの84件が販売不振だった。新型コロナウイルスの関連倒産は15件発生した。
市町村別では和歌山市49件、岩出市10件、海南市5件、紀の川市と田辺市各4件、日高郡3件、伊都郡と橋本市、有田郡、御坊市、西牟婁郡、新宮市、東牟婁郡各2件、有田市1件。
■12月は6件
12月の倒産件数は6件で、負債総額は2億100万円だった。紀南関連では新宮市の印刷会社が倒産した。
倒産件数は前月より1件、23年12月より3件少なかった。産業別では製造業とサービス業他が各2件、建設業と卸売業が各1件。原因は全てが販売不振で、うち1件が新型コロナウイルス関連での倒産だった。市町村別では和歌山市が4件、新宮市と美浜町が各1件。
負債総額は前月より11億7400万円、23年12月より5億1900万円少なかった。