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炎の竜が駆け下る 新宮市で御燈祭り

駆け下る男衆が持つたいまつの炎が、新宮節にある「火の滝、下り竜」を作り出した(6日、和歌山県新宮市の神倉神社で)=露出時間15秒
駆け下る男衆が持つたいまつの炎が、新宮節にある「火の滝、下り竜」を作り出した(6日、和歌山県新宮市の神倉神社で)=露出時間15秒
 世界遺産に登録されている和歌山県新宮市の熊野速玉大社の摂社・神倉神社で6日夜、伝統の火祭り「御燈(おとう)祭り」が営まれた。厳しい寒さの中、燃え盛るたいまつを持った白装束の男たちが、神倉山の急な石段を駆け下った。

 国の重要無形民俗文化財。この祭りについて、地元の新宮節は「山は火の滝、下り竜」と歌っている。

 日が暮れて辺りが暗闇に包まれる中、神倉神社のご神体である巨岩「ゴトビキ岩」周辺に1768人の男衆が集合。手に持ったたいまつに御神火が次々とともされると、辺り一面が明々と照らし出された。

 熱気に包まれる中、午後8時前にいったん閉じられた神門が開け放たれ、男たちは雄たけびを上げながら勢いよく飛び出し、538段あるという石段を一気に駆け下った。

 和歌山地方気象台によると、この日の新宮市の最低気温は0・8度(午前5時47分)で、この冬一番の寒さだった。

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