列車から避難体験 和歌山県串本―新宮間で鉄道防災「鉄學」
東日本大震災から14年を迎えた11日、和歌山大学とJR西日本は和歌山県のJR紀勢線串本―新宮駅間で、鉄道防災・地域学習プログラム「鉄學」を開いた。鉄道関係者や大学生ら90人が参加し、津波発生時の列車からの避難方法や乗客の誘導対応を学んだ。
「鉄學」は鉄道に乗り、紀伊半島の歴史や文化、環境、地質などを学習しながら列車からの避難方法を体験し、率先避難者を増やすことを目的にしている。今回で9回目。この日は「鉄道防災プロフェッショナル編」と題してJR西日本の社員ら鉄道関係者が参加した。
参加者は串本駅から訓練列車の特急「くろしお」に乗車。車内で文化や防災、津波対策に関する講義を聴いた。
さらに、三輪崎―新宮駅間にある新宮市の「高野坂」近くで避難訓練をした。午後2時40分過ぎ、列車は地震のため緊急停車。参加者はドアに腰を下ろすなどして1・5メートルほどの高さから飛び降りた。その後、避難しづらい数百メートル先でも停車し避難方法を確認した。
和歌山大学経済学部4年の高栖憲斗さん(23)は初めて参加したといい、「前に人がいたので落ち着いて降りることができたが、高さがあるので1人目だと怖いと思う。災害を経験したことはないが、起こってからでは遅い。起きた時にどう行動すればよいかを学ぶことができて有意義な時間だった。こういう活動に参加して率先避難者になれるよう心がけたい」と話した。
鉄學事務局の西川一弘和歌山大教授(46)は「いろんなパターンで検証することが大事。次で10回目となるが、定着させていきたい」と語った。
「鉄學」は鉄道に乗り、紀伊半島の歴史や文化、環境、地質などを学習しながら列車からの避難方法を体験し、率先避難者を増やすことを目的にしている。今回で9回目。この日は「鉄道防災プロフェッショナル編」と題してJR西日本の社員ら鉄道関係者が参加した。
参加者は串本駅から訓練列車の特急「くろしお」に乗車。車内で文化や防災、津波対策に関する講義を聴いた。
さらに、三輪崎―新宮駅間にある新宮市の「高野坂」近くで避難訓練をした。午後2時40分過ぎ、列車は地震のため緊急停車。参加者はドアに腰を下ろすなどして1・5メートルほどの高さから飛び降りた。その後、避難しづらい数百メートル先でも停車し避難方法を確認した。
和歌山大学経済学部4年の高栖憲斗さん(23)は初めて参加したといい、「前に人がいたので落ち着いて降りることができたが、高さがあるので1人目だと怖いと思う。災害を経験したことはないが、起こってからでは遅い。起きた時にどう行動すればよいかを学ぶことができて有意義な時間だった。こういう活動に参加して率先避難者になれるよう心がけたい」と話した。
鉄學事務局の西川一弘和歌山大教授(46)は「いろんなパターンで検証することが大事。次で10回目となるが、定着させていきたい」と語った。