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新型肺炎和歌山県内で2人 外科医と入院患者、1人重症

和歌山県内で2人の新型コロナウイルス感染症患者が発生したことについて記者会見する仁坂吉伸知事(左)=14日、和歌山県庁で
和歌山県内で2人の新型コロナウイルス感染症患者が発生したことについて記者会見する仁坂吉伸知事(左)=14日、和歌山県庁で
 和歌山県内で13日、県民2人が相次いで新型コロナウイルスに感染していたことが判明した。和歌山市在住で済生会有田病院(湯浅町)に勤務する50代男性外科医と、湯浅保健所管内に在住する70代の農業男性。2人とも入院中で、医師の病状は安定しているが、農業男性は重症という。医師は発病後も数日間、解熱剤を服用しながら勤務。農業男性は同病院に入院していたが、この医師との直接的な接触は確認されていないという。

 医師は1月31日に発熱や全身の倦怠(けんたい)感があり、微熱が続いたほか、2月5日から腹痛や下痢の症状が出始めた。インフルエンザを疑ったが検査結果は陰性だった。8日に38度の高熱が出て、肺炎と診断を受けて10日から別の病院に入院している。県が13日にウイルス検査をしたところ陽性だった。

 医師は発病後も3~5日は解熱剤を使用して出勤していた。何人程度の患者と接触したかについては、調査中という。発病前2週間に、中国を含めた外国への渡航歴はなく、中国人との明らかな接触も確認されていない。

 農業男性は1日にかぜのような症状や嘔吐(おうと)を訴え、同日と3日に地元の医療機関を受診。6日に39度の発熱が出たため、済生会有田病院を受診して入院。肺炎と診断された。13日に別の病院に転院し、ウイルス検査をした。集中治療室で治療を受けているが重症で、十分な聞き取りができない状態。中国への渡航歴は不明という。

 県内での初感染が確認された13日夜、県は仁坂吉伸知事や県幹部らによる対策本部会議を設置し、対応を確認した。

 陽性反応のあった2人は同じ病院の医師と受診者だが、直接的な接触は確認されていない。

 このほか、県は同病院の別の男性外科医、受診した男女2人の計3人についても肺炎の症状があり、14日中に検査するとしている。女性はすでに検査で陰性と判明したが、再検査するという。
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