7日間の論戦幕開け 市長選は現新の対決、和歌山県田辺市のW選
任期満了に伴う和歌山県の田辺市長選と市議選が20日、告示された。市長選は新顔で測量士の中本恵三氏(75)=無所属=と、6選を目指す現職の真砂充敏氏(67)=無所属、自民・公明・立民・国民推薦=の2人による一騎打ちとなった。市議選(定数18)には23(現職15、新顔8)人が立候補。27日の投開票に向け、1週間の選挙戦がスタートした。
【田辺市長選・市議選の候補者をInstagramで紹介】
市長選に向けては、昨年12月に真砂氏が、今年3月に中本氏がそれぞれ出馬を表明していた。
5期20年にわたる真砂市政への評価や人口減少対策、市が一般財団法人から提案を受けて検証している公立大学設立構想の是非―などが争点となる。
前回選挙より2議席減った市議選には23人が立候補した。党派別は公明3人、共産2人、自民1人、無所属17人。旧市町村別でみると旧田辺市19、中辺路町と龍神村、本宮町、大塔地域が各1。
投票は市内112カ所で午前7時~午後8時(一部で時間繰り上げ)にあり、午後9時から田辺市文里2丁目のガーデンホテルハナヨアリーナで即日開票される。
19日現在の選挙人名簿登録者数は5万7959人。
■期日前投票受け付け
期日前投票は21~26日、市役所本庁舎(東山1丁目)と4行政局である。受付時間は午前8時半~午後8時。
■中本 恵三(なかもと けいぞう)氏 75 無新
測量士 湊 田辺高中退
津波から命を守る
中本氏はJR紀伊田辺駅前の弁慶広場で出陣式をした。「現市政はハコモノ行政で、市民の命を守る感覚に欠ける。津波から命を守る」と訴えた。
真っ先に取り上げたのは、長期政権への批判。「一部の利益が優先され、弱者が踏みつけられている。市庁舎の移転も、候補地の中で明らかに愛宕山が適地と示されていたのに現在の場所に建てられた。太地町で駄目になった大学設置構想に税金を投入するのもおかしい」と強調した。
「南海トラフ地震で多くの死者が想定されているのは、津波対策が進んでいないからだ。愛宕山に観光と人命救助両立のシンボルタワーを造る」と公約を掲げた。
支援者らとともに弁慶像前で記念撮影をし、中本氏自身の発声で「ガンバローコール」の後、旧田辺市内を中心とした街宣に向かった。演説は動画投稿サイトでも発信するという。
年齢、党派・現新別、当選回数(丸数字)、職業・肩書、住所、最終学歴の順。(右から届け出順)
■真砂 充敏(まなご みつとし)氏 67 無現(5)
田辺市長 中辺路町栗栖川 修成建設専門学校
田辺の将来に種まく
真砂氏は田辺市新万の選挙事務所で出陣式。「新しいことにチャレンジする4年間にしたい。田辺の将来に種をまき、市民の皆さんと一緒に育てていきたい」と決意を語った。
「行政課題の一番根っこにある人口減少に具体策を示したい」と強調。「紀南地域では18歳になると人口ががくんと減ってしまう。一方で、必ずしも都会の大学に行かなくても、自分で課題を見つけて解決する『人間力』が必要だというふうに世の中の流れが変わってきている」とした上で、公立大学構想について「できない理由を並べるのではなく、できる方法がないかを探りたい」と呼びかけた。
観光振興や労働力人口の増加、移動手段の確保、小規模多機能自治、広域行政などについても言及した。
出陣式には鶴保庸介参院議員をはじめ、県議や周辺自治体の首長らが応援に駆け付けた。
【田辺市長選・市議選の候補者をInstagramで紹介】
市長選に向けては、昨年12月に真砂氏が、今年3月に中本氏がそれぞれ出馬を表明していた。
5期20年にわたる真砂市政への評価や人口減少対策、市が一般財団法人から提案を受けて検証している公立大学設立構想の是非―などが争点となる。
前回選挙より2議席減った市議選には23人が立候補した。党派別は公明3人、共産2人、自民1人、無所属17人。旧市町村別でみると旧田辺市19、中辺路町と龍神村、本宮町、大塔地域が各1。
投票は市内112カ所で午前7時~午後8時(一部で時間繰り上げ)にあり、午後9時から田辺市文里2丁目のガーデンホテルハナヨアリーナで即日開票される。
19日現在の選挙人名簿登録者数は5万7959人。
■期日前投票受け付け
期日前投票は21~26日、市役所本庁舎(東山1丁目)と4行政局である。受付時間は午前8時半~午後8時。
■中本 恵三(なかもと けいぞう)氏 75 無新
測量士 湊 田辺高中退
津波から命を守る
中本氏はJR紀伊田辺駅前の弁慶広場で出陣式をした。「現市政はハコモノ行政で、市民の命を守る感覚に欠ける。津波から命を守る」と訴えた。
真っ先に取り上げたのは、長期政権への批判。「一部の利益が優先され、弱者が踏みつけられている。市庁舎の移転も、候補地の中で明らかに愛宕山が適地と示されていたのに現在の場所に建てられた。太地町で駄目になった大学設置構想に税金を投入するのもおかしい」と強調した。
「南海トラフ地震で多くの死者が想定されているのは、津波対策が進んでいないからだ。愛宕山に観光と人命救助両立のシンボルタワーを造る」と公約を掲げた。
支援者らとともに弁慶像前で記念撮影をし、中本氏自身の発声で「ガンバローコール」の後、旧田辺市内を中心とした街宣に向かった。演説は動画投稿サイトでも発信するという。
年齢、党派・現新別、当選回数(丸数字)、職業・肩書、住所、最終学歴の順。(右から届け出順)
■真砂 充敏(まなご みつとし)氏 67 無現(5)
田辺市長 中辺路町栗栖川 修成建設専門学校
田辺の将来に種まく
真砂氏は田辺市新万の選挙事務所で出陣式。「新しいことにチャレンジする4年間にしたい。田辺の将来に種をまき、市民の皆さんと一緒に育てていきたい」と決意を語った。
「行政課題の一番根っこにある人口減少に具体策を示したい」と強調。「紀南地域では18歳になると人口ががくんと減ってしまう。一方で、必ずしも都会の大学に行かなくても、自分で課題を見つけて解決する『人間力』が必要だというふうに世の中の流れが変わってきている」とした上で、公立大学構想について「できない理由を並べるのではなく、できる方法がないかを探りたい」と呼びかけた。
観光振興や労働力人口の増加、移動手段の確保、小規模多機能自治、広域行政などについても言及した。
出陣式には鶴保庸介参院議員をはじめ、県議や周辺自治体の首長らが応援に駆け付けた。