和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

開花予測プログラムを開発 受粉用品種、和歌山県うめ研究所

 和歌山県うめ研究所(みなべ町東本庄)は、梅の受粉用品種である「小粒南高」や「NK14」「白王」の開花始めと満開の時期を予測するプログラムを開発した。

 主力品種の「南高」が着果するためには他品種の花粉を受粉する必要がある。先に「南高」の開花予測プログラムを作っていたが、受粉樹の開花時期も関心が強いため、南高と同様に開発した。

 ポットに植えた苗木を使った試験で、積算温度を測るなどし、休眠期から覚醒する指数や開花指数を調べ、プログラムを開発。うめ研究所など町内の梅園地の過去の気温データや開花始めを基に実証し、改良も加えた。

 プログラムは「エクセルファイル」で、11月1日から、入力する日までの最高気温と最低気温を入力し、入力日以降は平年値などを入力すると開花始め(開花20%)や満開期(80%)の時期の予測が出る。1週間程度の誤差が出る場合もあるという。

 引き続き、「古城」や「露茜」の開花予測プログラムも開発する計画で、研究員は「プログラムを活用し、南高と受粉樹の開花期のずれが予想される時には、切り枝を設置するなど、受粉対策に活用してもらえれば」と話す。

 開花予測プログラムの希望者は、県うめ研究所(0739・74・3780)へ。

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