瀞峡ジェット船の運航廃止 和歌山県新宮の運営会社
和歌山県新宮市の熊野観光開発は、4年余り前から休止していた瀞峡(どろきょう)ウオータージェット船事業について、今月10日付で廃止したと発表した。およそ半世紀、国の特別名勝・天然記念物「瀞峡(瀞八丁)」観光の目玉として親しまれていた事業が幕を閉じた。
ウオータージェット船は、取り入れた水を後方に勢いよく噴出することで推進する仕組みの船。同社の前身である熊野交通が、船の後方に付けたプロペラを回転させることで進む「プロペラ船」に続き、昭和40年代から運航してきた。
しかし、各地に甚大な被害をもたらした紀伊半島大水害(2011年9月)以降、ジェット船が航行する熊野川や北山川に流入する土砂が年々増加。航路維持のための労力が過大になり、自社での航路整備が困難になったなどとして、2021年1月1日から事業を休止していた。
その後、事業再開の方策を検討したが、航路の維持管理にかかる労力の増大をはじめ、施設の老朽化や従業員の高齢化、雇用の確保といったさまざまな問題もあるとして事業の廃止を決めた。
休止した際に保有していたジェット船10隻については、譲り受けたいという声もあったが輸送の面で難しく、全て解体した。
同社の大塚英生社長は「長年にわたってご利用いただき、ありがとうございました。誠に残念だが、再開は難しいと判断した」と話している。
ジェット船の発着場所があった新宮市熊野川町日足のドライブイン「瀞峡めぐりの里熊野川」については引き続き営業する。
ウオータージェット船は、取り入れた水を後方に勢いよく噴出することで推進する仕組みの船。同社の前身である熊野交通が、船の後方に付けたプロペラを回転させることで進む「プロペラ船」に続き、昭和40年代から運航してきた。
しかし、各地に甚大な被害をもたらした紀伊半島大水害(2011年9月)以降、ジェット船が航行する熊野川や北山川に流入する土砂が年々増加。航路維持のための労力が過大になり、自社での航路整備が困難になったなどとして、2021年1月1日から事業を休止していた。
その後、事業再開の方策を検討したが、航路の維持管理にかかる労力の増大をはじめ、施設の老朽化や従業員の高齢化、雇用の確保といったさまざまな問題もあるとして事業の廃止を決めた。
休止した際に保有していたジェット船10隻については、譲り受けたいという声もあったが輸送の面で難しく、全て解体した。
同社の大塚英生社長は「長年にわたってご利用いただき、ありがとうございました。誠に残念だが、再開は難しいと判断した」と話している。
ジェット船の発着場所があった新宮市熊野川町日足のドライブイン「瀞峡めぐりの里熊野川」については引き続き営業する。