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切目神社と公園結ぶ階段設置 印南町で地元住民

切目神社境内から切目王子公園への階段(和歌山県印南町西ノ地で)
切目神社境内から切目王子公園への階段(和歌山県印南町西ノ地で)
 和歌山県印南町西ノ地の切目神社(切目王子社)と、東隣のかつて社殿があった所にある「切目王子公園」とを最短距離でつなぐ階段を地元住民らがこのほど造った。参拝者に好評という。

 切目神社に参拝した人が同公園まで足を延ばすには、町道などを300メートルほど歩かなければならなかった。

 町が保有していた枕木を使い、地元の住民でつくる「ふるさとの昔を学ぶ会」(寺下鎮雄代表、14人)の会員、町職員ら計8人が幅約1メートルの階段の工事をし、境内より約20メートル高い場所にある公園まで35段を取り付けた。

 切目王子は、由来書などによると、大和時代の崇神天皇の頃の建立とされる。熊野九十九王子の中でも格式の高い五体王子の一つ。熊野詣でが盛んだった頃は中継遙拝(ようはい)所として天皇、上皇、法皇らが参詣したという。

 同王子にあった皇族の宿泊所「御所御殿」では、後鳥羽上皇が1200(正治2)年に供の者と歌会を催し、11人が懐紙にしたためた和歌が国宝の「切目懐紙」として西本願寺(京都市)に所蔵されている。

 1585(天正13)年、豊臣秀吉の紀州攻めにより焼失。その後、社は隣接する現在の境内に新しく建てたという。ふるさとの昔を学ぶ会が、かつて社殿があった広い跡地を切目王子公園として次世代に残し、郷土の歴史を地元住民にも知ってもらう取り組みをしている。

 公園の土地は寺下代表(75)の私有地だが、切目懐紙の歌にあるモミジやマツなどを含めて計約30種の花木を植栽している。懐紙にある和歌の写しをプレートにして立てるなどもしてしている。

 寺下代表は「神社に参った後は階段を上って公園になっている切目王子の跡地を見てほしいし、若い人にも歴史的な価値を知ってもらいたい。今後は階段のそばに公園への道案内板を立てる計画もしている」と話している。

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