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印南―みなべ間が事業候補に 阪和自動車道4車線化

4車線化が新規事業候補になった阪和道印南―みなべ間。区間内の一部では付加車線を設ける工事が進む(和歌山県みなべ町で、写真奥が印南方面)
4車線化が新規事業候補になった阪和道印南―みなべ間。区間内の一部では付加車線を設ける工事が進む(和歌山県みなべ町で、写真奥が印南方面)
4車線化新規事業候補
4車線化新規事業候補
 国土交通省は、2車線の対面通行で暫定運用している高速道路のうち、2020年度から新たに4車線化を進める候補として14道県の15区間(計110キロ)を発表した。和歌山県内では阪和自動車道の印南インターチェンジ(IC)―みなべIC間のうち約6・5キロが入った。専門家による部会で妥当と評価されれば、事業化が決まる。


 国交省は昨年9月、渋滞回数や代替性などを検討した上で、有料の対面通行区間(約1600キロ)のうち122区間の約880キロを優先整備区間に選定。財源を確保しながら順次、着工していく方針を打ち出していた。全体で10~15年かけて完成を目指す。渋滞や事故を減らし、災害に伴う土砂崩れの際に通行止めを起こりにくくする狙いがある。

 今回の新規事業の候補は、全国で15区間の約110キロ。事業費は計約7080億円。阪和道では、みなべ―南紀田辺間も優先整備区間に入っているが、今回の候補からは漏れた。

 印南―みなべ間の延長は約11・6キロ。管理する西日本高速道路は、両IC付近で安全対策として付加車線を設ける工事を進めており、今回の6・5キロは、それらを除く延長になるという。国交省は6・5キロの4車線化事業費を約480億円としている。

 印南―みなべ間の4車線化が新規事業の候補になったことについて、県は「以前から4車線化を望んでいたところであり、その第一歩として捉えている」と話している。

 県内の阪和道は、大阪方面から有田ICまでは4車線。西日本高速道路は、有田―御坊間の湯浅御坊道路(19・4キロ)と阪和道の御坊―印南間(9・8キロ)で4車線化工事を進めている。

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