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3D映像で宇宙学ぶ 関西学院大の中井教授講演

3D眼鏡で宇宙の映像を観賞する参加者(和歌山県田辺市新庄町のビッグ・ユーで)
3D眼鏡で宇宙の映像を観賞する参加者(和歌山県田辺市新庄町のビッグ・ユーで)
 関西学院大学理工学部(兵庫県三田市)物理学科の中井直正教授(65)の講演会が28日、和歌山県田辺市新庄町のビッグ・ユーであった。参加者は3Dで星や銀河の映像を観賞し、宇宙の進化や発見について学んだ。

 天文学者の中井教授は1996年、世界で初めて太陽系の外にある巨大ブラックホールを見つけた研究で仁科記念賞を受賞した。

 3D眼鏡を使った「3次元立体映像による宇宙の旅」では、太陽系にある8個の惑星の説明から始まり、太陽とは違う恒星や銀河を太陽系から近い順に3Dで再現。実際に確認されている位置関係に基づいて説明した。138億年前に宇宙が誕生し、ビッグバンによって星や銀河が形成された様子もコンピューターシミュレーションで再現した。

 講演では、95年に初めて発見された太陽系外の惑星(系外惑星)について説明。これまでは恒星の光の影響で太陽系外の恒星を周回する惑星の撮影が困難だったが、新たな手法によって系外惑星が発見されると探索が盛んになり、4千個以上の系外惑星が見つかっているという。近年は生物がいる可能性がある系外惑星が見つかっていることにも触れた。

 中井教授は、南極に10メートル級の電波望遠鏡を建設するプロジェクトに取り組んでいる。講演では計画について、水蒸気が極端に少ないなど観測の条件が良い南極の高原地帯に電波望遠鏡を設置することで、これまで光では見えなかった暗黒の銀河を発見できると説明した。

 「宇宙の旅」を体験した田辺東部小学校4年の船渡佑和さん(10)は「銀河にすごい数の星があることが分かって驚いた」と感心した様子。みなべ町芝の通信制高校生、大橋昭斗君(17)は「楽しかった。南極に新しい望遠鏡ができたらもっと星や銀河の発見が増えると思うとわくわくする」と笑顔で話した。

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