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味覚、嗅覚異常も検査検討 新型コロナで和歌山県

 新型コロナウイルスの感染が発表されたプロ野球阪神タイガースの藤浪晋太郎選手に、においを感じないという症状が出たことなどを受け、和歌山県の仁坂吉伸知事は30日、原因不明の肺炎患者らに加え、味覚や嗅覚などに異常がある人についても、ウイルス検査を検討していく考えを示した。


 藤浪選手の感染報道を受け、和歌山県が県内で感染が確認された全員を調べたところ、発熱時に味覚、嗅覚の異常を感じていた人が2割程度いたことが分かったという。

 仁坂知事はこの日、記者会見で「他の病気とは関係がなく、味覚や嗅覚が急になくなったなどという患者がいれば、医師が総合的に判断して保健所に連絡してもらいたい。県で検査を検討したい」と話した。加えて、感染者の症状に下痢や胃もたれ、吐き気などもあったため、消化器症状についても同様の対応を依頼したいという。

■福 祉 施 設 に 感染防止求める

 また、千葉県の障害者福祉施設で集団感染が発生したことを受け、高齢者関係や児童関係を含め、利用者らが集団生活する福祉施設などに対し、感染予防を改めて周知していく方針も示した。

 福祉施設に求める内容として、職員(調理従事者含む)は自己検温や健康観察し、少しでも異常があれば業務をしない▽マスクを着用し、手指の消毒を徹底する▽食事は自分で皿に取る形ではなく、最初から個別に盛り分ける▽利用者に発熱や呼吸器に症状がある人が1人でも出れば、保健所に相談する▽面会者は、外で会うなど、施設内に入れないように対応する―などを挙げた。

 このほか、仁坂知事は一般的な呼び掛けとして「少しでも発熱などの風邪症状があったり、味覚や嗅覚が変わったと感じたりした時は、他の人への感染を防ぐため、休暇を取ったり、外出を自粛したりするなどして欲しい。日本人は勤勉だが、いまの状況はとても良くないので、ぜひ自粛をしてもらいたい」とも話した。

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