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玄関前に「タイムマシン」/田辺工業高/映画モチーフの作品

田辺工業高校玄関前に設置されている「デロリアン」(田辺市あけぼので)
田辺工業高校玄関前に設置されている「デロリアン」(田辺市あけぼので)
 田辺市あけぼの、田辺工業高校の玄関前に映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のタイムマシン「デロリアン」をモデルにしたモニュメントが設置された。まだ制作途中だが、完成すると1日4回、映画のテーマソングとともに車体やタイヤが回転し、パーツが光るようになる。

 モニュメントは車体4・2メートル、重さ約500キロ。八角形の台座から支柱で支えられている。車体を絶妙に傾かせ、空を飛んでいるように表現している。

 2016年、機械科の生徒が文化祭の出し物として車体を作ったのが始まりで、それから多くの機械科の生徒が手を加えていった。設置に当たり、コンクリートの施工といった機械科の実習ではできないことも体験することができた。

 3学期や春休みは生徒に手伝ってもらって新学期が始まるまでに完成させる予定だった。しかし臨時休校となり、機械科の高井正人教諭(50)が作業を進めた。玄関前への設置は、受験生に見せたいという思いから高校入試の日に間に合わせた。

 高井教諭は「今年の卒業生に完成した姿を見せられなかったのが残念。それでも生徒に早く見せたいという気持ちをモチベーションに制作している。見に来て楽しんでもらえるような、そして子どもたちに『こんな作品を作りたい』と思ってもらえるようなスポットになれば」と話している。

 今後、電気配線を完了し、タイヤを付けると完成する。ゴールデンウイークまでの完成を目標に作業を進めている。

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