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県外からの客、厳重に断って 感染拡大防止で和歌山県知事

和歌山県庁
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 新型コロナウイルスの感染拡大防止のために、和歌山県は県外からの訪問者受け入れ自粛を求めているが、徹底されず県内各地に多くの来訪があるとして、仁坂吉伸知事は21日「事業者は、県外の人の来店を厳重に断ってほしい」とあらためて要望。その上で「それがかなえられなければ、ただちに休業要請をしないといけない」と強調した。

 政府が緊急事態宣言対象地域を全都道府県に拡大したのを受け、県は17日、県民に対し、県外との往来に加え、県外からの訪問者受け入れの自粛を強く要請した。

 しかし、現状は県外から依然、多くの人が来訪しているという。仁坂知事は「事業者はどうも、あまりやってくれていない。県外の人が平気で、パチンコ店や飲食店、観光施設、ショッピングセンターなどに来ているという投書も多い。事業者は(感染拡大を)心配しているが(県外からの来店者に)注意はしていない。見過ごしていたら、実効性は上がらない。言いにくいと思うが、困りますと言ってほしい」と呼び掛けた。

 県職員は20日から、各業界を回り、県外客の受け入れ自粛を意思表示するよう求めているという。対象は、他府県などが休業要請している業種に限っていない。

 仁坂知事は休業要請について「ただでさえ大変な経済活動に、不合理な損害をかけてしまうので、慎重にしたい」との考えを示した一方で「県外からどどっと来る施設があれば、感染が入り込む最も危ない穴になる。防ぐためには、休業要請せざるを得なくなる」と話した。

 また、県有の駐車場に、県外からの利用は自粛を求める。市町村にも同様に要請をするという。

■新宮・東牟婁4校も 県立校の臨時休校

 県は新宮・東牟婁の県立4校について、22日から5月6日まで臨時休校することを決めた。普段、人の交流が多い三重県の隣接地域で感染者が発生したことを受けた。

 県は新年度、4月7日から県立校を休校していたが、新宮・東牟婁については13日から再開していた。

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