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スポーツ合宿キャンセル2万人 南紀エリア、コロナ拡大影響

三浦知良選手(中央)らが訪れ、にぎわった横浜FCの合宿=1月、和歌山県上富田町で
三浦知良選手(中央)らが訪れ、にぎわった横浜FCの合宿=1月、和歌山県上富田町で
 和歌山県田辺市と周辺5町などでつくる南紀エリアスポーツ合宿誘致推進協議会は、2019年度に県外からの合宿で7万7388人を受け入れたと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で2月下旬以降に1万9539人の予約キャンセルが出て、前年度の89・3%にとどまった。


 2、3月に合宿をキャンセルした団体を地域別で見ると、大阪府が7760人と最多で、次いで京都府1481人、北海道865人、兵庫県800人、愛知県380人と続いた。

 受け入れ側の市町別のキャンセル人数は上富田町9130人、田辺市6397人、白浜町1527人、串本町1290人、みなべ町920人、すさみ町275人。競技別ではラグビー5500人、陸上競技4107人、野球3908人、サッカー2720人の順に多かった。

 1月まで合宿の受け入れは順調に推移していたという。誘致した主な合宿は、ビーチアルティメットの国際大会(6月、白浜町)、ラグビーワールドカップに出場したナミビア代表(9月、上富田町)、女子バレーボールのカメルーン代表(9月、田辺市)、Jリーグ横浜FC(1月、上富田町)など。2、3月の予約を含めると過去最多を更新する9万6927人(前年度比112%)の受け入れを見込んでいた。

 20年度は、新たな取り組みとして新規合宿団体の獲得に向けた宿泊費の一部助成、大会や合宿誘致に活用できる広報資材(のぼりや横断幕など)の作成を計画している。県南部との交通の便が良くなった東海圏へのプロモーションを強化するという。年間受け入れの目標は9万5千人。

 事務局の西牟婁振興局企画産業課は「コロナで実績が減っている中、収束後には少しでも新しい団体を誘致して回復し、伸ばしていこうと国の補助金を活用して新規事業を計画した」と話している。

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