和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

減収事業者に10万円 田辺市が7日から受け付け

和歌山県の田辺市役所
和歌山県の田辺市役所
 和歌山県田辺市は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた小規模事業者の支援に乗り出す。一律10万円を給付したり、新規事業に最大10万円を補助したりする。7日から事業者の申請を受け付ける。ゴールデンウイーク中も窓口を設け、申請の予約や手続きの説明などに対応する。


 真砂充敏市長は「田辺駅前に多い飲食店を中心に、幅広い事業者の支援を組み立てた。連休明けにすぐに手続きできるようスピード感を持って取り組む。今後も必要に応じて随時予算を組んで対応したい」と話している。
 一律10万円の給付金は、今年1月~6月の期間のいずれか1カ月で、売り上げが前年同月比30%以上減少している市内の小規模事業者が対象。固定経費など資金繰りに苦慮している事業者に対し、事業継続を支えるのが狙い。

 対象となる小規模事業者は製造、宿泊、娯楽業が従業員数20人以内、卸売業、小売業、サービス業(宿泊、娯楽業除く)は5人以内。4月1日以降の開業や、政治、文化、宗教団体などは対象外。

 申請は12月25日まで。窓口での申請は完全予約制。事前に電話で日時を予約の上、必要書類を持参する。申請書は市商工振興課か各行政局産業建設課、市ホームページ(HP)で取得できる。

 予約、問い合わせは市商工振興課(0739・26・9970)へ。

■  新規事業を応援

 最大10万円の補助金は、市内の小規模事業者が新型コロナ対策で新たに始めた取り組みを応援するのが狙い。補助率は3分の2。対象期間は4月1日~9月30日で、期間中なら支払い済みの経費も対象になる。

 飲食店が新たに始めたテークアウト(持ち帰り)の容器購入やPRのための新聞広告掲載、通販サイトの作製、学習塾がオンライン授業を始めるためのウェブカメラ購入など、新規事業に伴うものなら、消耗品や光熱水費、広告費なども対象になる。申請事業は市HPで情報公開してPRする。

 申請は9月30日まで。郵送、ファクス、メールでも受け付ける。申請書は市HPから取得できる。申し込み、問い合わせは市たなべ営業室(0739・33・7714)へ。
雇用維持支援


 一時的な休業や事業活動の縮小により、労働者の雇用維持を図ろうとする事業主に補助金を支給する。国の「雇用調整助成金」を受けた市内の事業者で、対象労働者も市内に住所があることが条件。1事業者の上限は15万円。対象期間は4月1日~6月30日。交付要綱や申請書は市商工振興課または市HPで取得できる。

 申請、問い合わせは市商工振興課(0739・26・9970)へ。
申請書郵送は20日から
国民10万円一律給付


 田辺市は、新型コロナウイルス対策として国民1人当たり10万円が支給される「特別定額給付金」について、20日から申請書の郵送を開始する。申請は郵送かオンラインでできる。オンラインの受け付けシステムは国が整備中で、5月中に受け付けを開始する見込み。給付は本人名義の銀行口座への振り込みが原則。

 定額給付金の対象となる4月27日現在の人口は3万5195世帯7万2453人。


 田辺市議会臨時会は4月30日、新型コロナウイルス対策として、国の特別定額給付金事業73億2039万円と独自の商業支援など8億3379万円の一般会計補正予算案2議案を全会一致で可決した。

公式SNS!フォローしてね!
友だち追加

アクセスランキング

趣味・娯楽

読者チャンネル

新着リリース

紀伊民報からのお知らせ