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帰省も行楽も自粛 連休も交通の混雑なし

いつものゴールデンウイークなら渋滞する田鶴交差点付近の道路も車両はまばら(2日午前10時ごろ、和歌山県田辺市新庄町で)
いつものゴールデンウイークなら渋滞する田鶴交差点付近の道路も車両はまばら(2日午前10時ごろ、和歌山県田辺市新庄町で)
 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が発令中のゴールデンウイーク(GW)が後半に入った。陽気に恵まれた2日、和歌山県紀南地方の主要道路や観光地は例年と違い閑散としている。外出や移動の自粛の呼び掛けが続いており、5連休開始の土曜に帰省客や行楽客による混雑が見られない異例のGWとなった。

 日本道路交通情報センターによると、正午現在、県内の高速道路や紀南の主要道路に目立った混雑はない。例年は白浜方面行きが混み合う田辺市新庄町の田鶴交差点付近もスムーズに車が流れている。

 この日午前9時半から約1時間、阪和自動車道の南紀田辺インターチェンジ(IC)出口で南進する車両を本紙が調べたところ、約3割が県外ナンバーだった。

 大阪方面から同ICを降りた車両は、5連休の初日としては少なめの98台。内訳は和歌山ナンバーが70台、県外ナンバーが28台だった。

 県外ナンバーの車両には、「和泉」や「なにわ」などの大阪が19台と多く、京都と奈良が各3台、神戸2台が続いた。運送関係とみられるトラックが3割ほどあった。

 JR西日本和歌山支社によると、GW期間中(4月24日~5月6日)、県内を走る特急列車「くろしお号」の指定席は上下線で計約13万9300席。うち予約率は4月13日時点で5%(約6400席)で、前年の29%から大幅に減少した。

 自由席も空席が目立つ。2日午前中に大阪方面から白浜・新宮方面に向かった2本の特急の自由席乗車率はいずれも10%以下だった。

 南紀白浜―羽田空港は利用者減で1往復のみ運航している。日本航空(JAL)によると、2日の羽田発の便は搭乗が7人、搭乗率7・4%だった。GW中、各便とも予約は10人前後、搭乗者が3、4人のこともあるという。

■宿泊施設も大半休業

 いつもは予約で満室になる宿泊施設だが、GW中は営業自体を休止しているところが多い。白浜町の白浜温泉旅館協同組合に加盟する24施設のうち、ほとんどが休業している。すでに5月末までの休業を決めている施設もある。

 田辺市本宮町の熊野本宮観光協会によると、協会加盟の宿泊31事業者のうち28事業者が休業している。休業中の施設は「利用は9割以上が県外で、受け入れ自粛の要請もあり決断した」と話す。営業を続ける施設も「例年に比べると客は1割あるかないか」という。

■帰省できず心配

 県外進学、就職の割合が高い紀南では帰省できない子どもを心配する親も多い。

 長女(25)が東京都、次女(22)が千葉県で勤務する白浜町の岡本優子さん(52)は「長女は休みのたびに帰ってきていたのにGWは会えない。次女は社会人1年生でどう過ごしているか心配」と話す。「今は帰ってきてと言えないけど、テレビ電話などで連絡は取っている。早く家族みんなで会える日が来てほしい」と心待ちにしている。

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