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ヤマモモ収穫真っ盛り 特産品用に買い取りも

ヤマモモの赤い実を収穫する口熊野かみとんだ山桃会のメンバー(和歌山県上富田町市ノ瀬で)
ヤマモモの赤い実を収穫する口熊野かみとんだ山桃会のメンバー(和歌山県上富田町市ノ瀬で)
 和歌山県上富田町の住民有志でつくる「口熊野かみとんだ山桃会」(樫木美喜恵会長、10人)は、ヤマモモの実の収穫作業に追われている。買い取りもしており、町内外の人たちに協力を呼び掛けている。特産品に加工して町の活性化に役立てたいという。


 山桃会は2015年、町の木「ヤマモモ」を活用して町を盛り上げようと結成した。地元の食品加工会社に協力してもらい、18年にヤマモモのシロップを開発。昨年、町の土産物や特産物を企画販売するために設立した「Kumano Berry」から「熊野やまももしろっぷ」の商品名で売り出した。

 あめも京都市のあめ製造会社に作ってもらい「熊野やまももどろっぷ」の名で商品化した。

 商品は、同町朝来のJR朝来駅舎内にある山桃会が運営する観光案内所のほか、町内外の土産物店やホテルで販売している。

 それとは別にシロップは、朝来の上富田スポーツセンター内にある「ベイベリーカフェ」など町内外のカフェや飲食店で、ジュースやアルコール飲料などの材料に使われている。

 ヤマモモは、町内では昔から、山林に自然に生えているだけでなく、庭や畑に植えられていた。町や各団体が山林などに苗木を植えており、山桃会も町民らに植樹を働き掛けている。実がある程度収穫できるまでには、植えてから5年以上かかるという。

 今季の収穫は先週末から始まった。山桃会のメンバーも収穫しており、町内の福祉作業所にも作業を依頼している。来週末まで続くとみられる。

 実の買い取りは、加工のための原料を確保するためで、昨年から始め、今年も続けている。昨年は不作傾向となる「裏作」だったことから、収穫量は全体で500キロと少なかったが、今季はそれの2倍以上を見込んでいる。

 樫木会長(49)は「ヤマモモで町をアピールし、盛り上げたい。子どもが住んで良かったと思える町になればと思う。そのために町の特産品としてもっと知ってもらうようにしたい」と話している。

 問い合わせは観光案内所(0739・33・9610)か山桃会(090・1139・4824)へ。

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