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マスクも「衣替え」 涼しい素材で熱中症対策

接触冷感生地など夏用マスクの素材が並ぶ手芸店(和歌山県田辺市北新町で)
接触冷感生地など夏用マスクの素材が並ぶ手芸店(和歌山県田辺市北新町で)
 新型コロナウイルス対策で定着したマスクの着用だが、暑い夏場は熱中症につながる恐れがある。そこで、涼しい素材で作った夏用マスクに「衣替え」する人が増えている。手芸店や雑貨店でも人気で、すでに品薄だという。

 和歌山県田辺市北新町の手芸・クラフト材料専門店「ハトヤ」は、夏用マスクの素材として、綿織物「高島ちぢみ」、レース生地、接触冷感生地などを販売している。

 清涼素材として、すててこなどに使われてきた高島ちぢみで作ったマスクの内側に接触冷感生地を使用したり、レース生地とシングルガーゼを組み合わせたりといった活用が人気という。5月から夏用の需要が増え、素材が品切れになることもある。

 店は「マスク不足をきっかけに、普段手芸をしていなかった人も手作りするようになった。使い捨てマスクが流通してきたが、不織布よりガーゼの方が涼しいと夏用も手作りする人が多い」という。

 同市湊の布雑貨「中野工房」では、オーダーメードのマスクを販売している。最近は素材として接触冷感生地を使用したカジュアル衣料品店の機能性肌着を持ち込み「これでマスクを作ってほしい」という注文も多いという。サイズも一人一人に合わせている。

 同市南新町の「みす屋呉服店」では、レース生地のマスクを販売している。内側にブラウスやハンカチの素材となる綿ローンを使用している。小池百合子都知事がレース生地のマスクを着用しているのをテレビで見て、注文する人が多いという。

 マスク生活のストレスを軽減してもらおうと、新宮市でアロマ製品の製造販売を手掛ける「エムアファブリー」は、マスクに自然の香りを付けるアロマスプレーを販売している。

 「熊野の森」セットはスギやヒノキ、クロモジなど地元の自然木のフローラルウオーター(植物蒸留水)が5種類。香りで気持ちを切り替えられるとともに、消臭や殺菌効果も期待できるという。手作りの布マスクでも使い捨てにも使用可能。他に梅やユズなど5種類の香りを集めた「フルーティー」セットもある。

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