和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

青年よ、古道を歩け!!~新人記者の熊野詣で~(4)/忘れられない宿泊体験

霧の郷たかはらで、オーナーの小竹治安さん(左)から話を聞く=田辺市中辺路町で
霧の郷たかはらで、オーナーの小竹治安さん(左)から話を聞く=田辺市中辺路町で
熊野古道地図4
熊野古道地図4
青年よ、古道を歩け!!~新人記者の熊野詣で~
青年よ、古道を歩け!!~新人記者の熊野詣で~
 オープンカフェを出ると、すぐそばに「高原熊野神社」がある。中辺路沿いに現存する最古の神社という。境内に立ち並ぶクスノキの巨樹に圧倒される。

 神社を出ると、すぐ近くに高原霧の里休憩所。そこからは美しい棚田が見える。通り掛かった近所の人が「気を付けて行ってらっしゃい」と声を掛けてくれる。

 休憩所から10分弱で今夜の宿「霧の郷たかはら」に到着。新型コロナウイルス対策で、検温と消毒を済ませて中へ入る。ここまで案内してくれた先輩は「楽しんで」と言って帰って行った。実は一人の旅、一人の宿泊は今日が初めて。胸がドキドキする。

 まずはオーナーの小竹治安さん(49)にあいさつをする。聞けば、自身も青年期をイギリスやスペインで過ごし、その経験も生かして2008年から、この宿を運営されているそうだ。「よみがえりの地・熊野古道を歩いたり、この宿に来て人生のリセットとしての何かを感じたりしてもらえたら」という気持ちで世界各国から訪れる宿泊客を迎えているという。

 新型コロナウイルスの影響で4月上旬から宿を閉めた。再開した今も「宿泊客は1日に2、3組程度」という。

 案内された部屋からは果無山脈や高原の風景が一望できた。まずは汗を流そうと、荷物を置いてお風呂へ向かう。

 ここの湯は田辺市本宮町の「わたらせ温泉」から運んできているという。一人でゆっくりつかっていると、一日の疲れが癒やされ、明日も頑張れる気がしてきた。

 夕食は、和歌山市から訪れた家族3人が「一緒に食べよう」と声を掛けてくれたので相席させてもらった。地元の食材を使った総菜や煮物料理など、計12品がテーブルにずらり。「普段はなかなか予約が取れないので来られてうれしい」と話してくれた。

 夕食の途中、小竹さんから「8時すぎにみんなでホタルを見に行こう」と提案があった。みんな大喜びだ。この日の宿泊客8人全員が小竹さんの先導で近くの川に出掛けた。

 闇の中にホタルが飛び交っている。雲が晴れ、夜空に星が広がる。「あそこにホタルがいる」「あっちの星がきれい」。初対面のメンバーで自然と話が弾んだ。忘れられない思い出になった。

 明日の古道歩きは近露まで。天気が崩れるとの予報もある。どんな行程になるのかと心配しながら眠りについた。

アクセスランキング

趣味・娯楽

読者チャンネル

新着リリース

紀伊民報からのお知らせ