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御坊・日高舞台に撮影 映画「ソワレ」8月28日公開へ

配布が始まった映画「ソワレ」のチラシ
配布が始まった映画「ソワレ」のチラシ
 和歌山県御坊・日高を中心に県内で撮影された映画「ソワレ」の公開日が、8月28日に決まった。撮影に協力してきた地元団体がいち早く鑑賞し、公開に期待を寄せている。

 ソワレは県出身の映画プロデューサー前田和紀さんが企画、外山文治監督がメガホンを取った。俳優で演出家の豊原功補、俳優の小泉今日子らが設立した「新世界合同会社」の第1回プロデュース作品としても注目されている。

 役者を志す青年と、海辺にある高齢者介護施設で働く若い女性が繰り広げる逃避行のストーリー。青年役は村上虹郎、ヒロインは芋生悠が務める。

 御坊・日高には昨年夏にスタッフが訪れ、煙樹ケ浜や紀州鉄道、道成寺といった観光スポット、みなべ町内の梅農家などでロケが行われた。地元では、住民らでつくる「御坊日高映画プロジェクト実行委員会」が2018年末から、協賛金1千万円を集めたり、エキストラや炊き出しで支援してきたりした。

 映画は上映に向け、情報を断片的に公開する形で興味を引くことを意図したプロモーション手法を用いており、上映を知らせるチラシや、映画館での予告映像などが公開されてきた。

 新型コロナウイルスは映画製作自体に影響はなかったが、東京で予定されていた関係者向けの試写会が中止となった。実行委のメンバーらもこのほど、インターネットの動画を通じて映画全編を見たという。

 実行委の委員長、阪本仁志さんは作品について「作品の内容が素晴らしいのはもちろん、地元の見慣れている風景が美しく映し出されていたことも感慨深かった。出演しているエキストラも知っている人であるなど、自分たちが関わった作品として共感でき、多くの人に見てもらいたい」と話している。

 8月28日から全国で上映され、県内ではジストシネマで上映される。

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