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パンダの彩浜と注意呼び掛け 特殊詐欺防止で白浜署

特殊詐欺の被害防止に向けて、広報活動に協力したパンダ「彩浜」=13日、和歌山県白浜町で
特殊詐欺の被害防止に向けて、広報活動に協力したパンダ「彩浜」=13日、和歌山県白浜町で
 相次ぐ特殊詐欺の被害を防ごうと和歌山県の白浜署は13日、アドベンチャーワールド(白浜町)の雌のジャイアントパンダ「彩浜(さいひん)」とともに注意を呼び掛けた。

 この日、同署の阪口豊署長らがアドベンチャーワールドを訪問。彩浜の前で、署で作製した特殊詐欺の啓発ポスターを今津孝二園長に手渡した。彩浜にはハート形の氷が贈られた。

 ポスターには彩浜の写真とともに、「『私は大丈夫』が危ない」と記載。「利用料金が未払い」「電子マネーを買って」「キャッシュカードを預かる」など特殊詐欺で使われる文言も紹介している。ポスターは来園者に見てもらえるよう、同園の出口近くに掲示した。

 阪口署長は「特殊詐欺のほとんどは、言葉巧みに不安をあおり、巧妙な手口で判断を急がせてお金をだまし取る。警察や家族、知人に相談することで、被害を未然に防ぐことができると思う。決して一人で判断せず、彩浜のかわいらしい姿を見て、気持ちを落ち着けてもらえたら」と話した。

 県警によると、特殊詐欺の被害は今年1月~5月末に県内で計19件(前年同期比6件増)あった。被害額は計約6500万円(同4400万円増)に上った。月別では、2月は2件で150万円、3月はゼロだったが、4月には10件で約2100万円と急増。5月は2件で約2500万円と被害が高額になっている。

 白浜署管内でも不審な電話やメールは相次いで確認されている。7月8日には、白浜町に住む80代女性宅に息子を名乗る男から「借金の連帯保証人になっている友人が新型コロナウイルスで亡くなった。3千万円が必要」などと助けを求める電話があった。女性は不審に思い、息子に直接電話をかけて詐欺に気付いたたが、署は同様の電話に注意を呼び掛けている。
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