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23日は過去最多の9人感染 和歌山県の新型コロナ

和歌山県庁
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 和歌山県は23日、県内で新たに9人の新型コロナウイルス感染が判明したと発表した。1日当たり過去最多。22日の新規感染4人を含めて県内の累計は109人となった。県福祉保健部の野尻孝子技監は、濃厚接触者以外の感染経路は、大阪府など県外由来が多いと説明。一方で「まったく不明の人もいて、今後多くなれば、危惧すべきこと」といい、感染予防を呼び掛けている。

 22、23日に県が発表した計13人のうち、橋本保健所管内在住が6人、和歌山市、湯浅、岩出の各保健所管内在住が2人ずつ、県外1人。1人が重症、4人は無症状、8人は病状が安定している。

 橋本保健所管内在住で重症となっている大阪市の会社に勤める50代男性は、39度の高熱や味覚障害などがあった。肺炎と診断され、酸素投与している。発症前に大阪市内で同僚と飲食していた。

 橋本保健所管内在住の20代会社員女性4人は同管内の会社に勤務し、アパートの同じ部屋で生活している。1人の感染が先に分かり、濃厚接触者として検査した。5人が同居しているが、1人は陰性だった。4人のうち2人は、7日と11日に大阪市内のダンスホールを一緒に訪れた。

 このダンスホールに、今回感染が確認された和歌山市在住の20代会社員男性も、2、7、15日に友人と来場。7日は同じ時間帯に滞在していた。このホールではほかにも感染者が出ているという。

 また、岩出保健所管内在住の20代男子大学生は、県外の実家に帰省し、6~17日に複数回、近くのダンスホールを訪問。県内に帰宅した20日に頭痛などを発症し、21日には40度の熱やせきが出た。

 湯浅保健所管内在住の50代会社経営男性2人は18日、すでに感染が発表されている会社経営男性2人を含む6人グループで、大阪府でゴルフをした。残り2人は陰性を確認した。

 県外在住で橋本保健所管内に実家があり、大阪市内に勤務する接客業の20代男性や、橋本保健所管内の会社に勤務する、同保健所管内在住の50代男性も、大阪市で感染した可能性があるという。

 岩出保健所管内在住の70代無職男性は無症状だが、基礎疾患の手術前に検査したところ、陽性が判明。和歌山市在住の50代自営業男性は高熱があり、医療機関を受診した。この2人は感染経路が分かっておらず調査中という。

 県は、国の基準を満たしたとして、6人が退院したと発表した。退院前の検査で、このうち4人は陽性だった。入院患者は25人となった。

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