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最後の舞台で全力プレー 田辺・西牟婁中学生「競技会」

熱戦を繰り広げるサッカー競技(1日、和歌山県上富田町朝来の上富田スポーツセンターで)
熱戦を繰り広げるサッカー競技(1日、和歌山県上富田町朝来の上富田スポーツセンターで)
 新型コロナウイルスの影響で全国大会や地方大会が中止になったことを受けて開催が決まった和歌山県の田辺・西牟婁の中学生による「競技会」(田辺・西牟婁中学校校長会主催)が1日、始まった。公式戦ではないが、3年生にとっては最後の舞台。各会場では、懸命にプレーする生徒の姿が見られた。


 これまでの部活動の成果を発揮し、希望を持って次のステップへ踏み出す機会をつくろうと企画した。

 1、2日を中心に、8日までに11競技で試合が予定されている。感染防止のため、会場は保護者も含め無観客としたほか、生徒らの入場を分散させたり、検温したりするなどの対策を講じた。開会式や表彰式もない。

 上富田町朝来の上富田スポーツセンターでは1日、サッカーの試合があった。9校が出場した。

 サッカー競技を担当した木村慶・富田中学校校長は「安全・安心対策をしっかりと取り、勝ち負けは別として3年生にとって思い出、記憶に残る一日にしてもらえれば」と話した。

 白浜町阪田の町立総合体育館では1日、卓球男子の試合あり、11校の生徒がトーナメント(個人・団体)で対戦した。卓球では通常、試合前に選手が対戦相手のラケットをお互いに確認するが、感染防止のために実施しなかった。

 上富田中3年で主将の沖田優也君(15)は「総体がなくなったと聞いた時は悲しかったが、代わりに競技会でプレーできてよかった」。田辺中3年で主将の澤田一輝君(15)は「競技会では団体優勝が目標。個人でも、それぞれがベストを尽くせるように頑張りたい」と話していた。

 1日はこのほか、バレーボール▽ソフトボール▽野球▽バスケットボール▽剣道▽ソフトテニス▽体操―の試合が各地であった。

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