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水田でウンカ被害多発 JAや県が防除呼び掛け

トビイロウンカの被害を受けた稲(2日、和歌山県みなべ町土井で)
トビイロウンカの被害を受けた稲(2日、和歌山県みなべ町土井で)
 稲刈りの時季を迎えているが、今年は病害虫のトビイロウンカによる被害が多く、和歌山県みなべ町でもあちらこちらの水田で出ている。JAや県農作物病害虫防除所が適切な防除を呼び掛けている。

 トビイロウンカの被害に遭うと、稲は枯れる。JA紀州によると、管内での発生はみなべ町で見られたのに続き、印南町、御坊市などでも確認されているという。みなべ町土井の農家男性(86)も「こんなに被害が出たのは初めて。少し防除が遅れるとすぐに広がった」と話している。

 防除所によると、県中部で8月上旬に調査した7地点での発生ほ場率は100%(平年17%)で、25株当たりの成虫、幼虫数は15匹(平年1・5匹)と、過去10年間で最も多かった。9月の発生予報でも、水稲のトビイロウンカ発生量は「多い」としている。

 防除所は、トビイロウンカは中国から飛来するが、今年はその飛来数が多かったことや、梅雨明け以降の高温が増殖につながっているとみている。

 JA紀州は「被害が広がらないよう早めに適切な防除を。株元に生息するので、薬剤が株元に十分到達するよう散布してほしい」と呼び掛けている。

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