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ウミガメのふ化率を調査 みなべ町でNPOとライオン社員

アカウミガメのふ化率を調べる日本ウミガメ協議会の松沢慶将会長(右)やライオン大阪工場社員=和歌山県みなべ町山内で
アカウミガメのふ化率を調べる日本ウミガメ協議会の松沢慶将会長(右)やライオン大阪工場社員=和歌山県みなべ町山内で
 アカウミガメの産卵地、和歌山県みなべ町山内の千里の浜でこのほど、NPO日本ウミガメ協議会(松沢慶将会長)と、ウミガメの保護活動に協力するライオン大阪工場(堺市)の社員がふ化率調査をした。

 協議会は毎年、浜で上陸や産卵回数、ふ化率を調べており、同工場の社員も社会貢献活動として2010年から、調査の手伝い、卵が獣害に遭うのを防ぐ籠の設置、清掃などをしている。

 社員は7月に籠の設置作業で来ており、この日が今年2回目の活動。協議会の松沢会長や関係者の他、社員20人が参加し、5カ所で砂を掘って、正常にふ化した卵と、未ふ化の卵がどれくらいあるかなどを調べた。

 初めて参加した社員の阪口僚さん(31)は「ふ化したウミガメを見ることができ感激した。また参加したことがない同僚を誘って来たい」と言い、同工場ウミガメ保護ボランティアの責任者、安部貴大さん(49)は「短時間の手伝いではあるが、調査の苦労が分かる。松沢さんから直接ウミガメの話を聞くことができるのはありがたく、次回来る楽しみにもなる」と話した。

 ふ化率調査の後には、社員が汗を流しながら浜を歩き、ペットボトルや空き缶、プラスチックごみなどを拾い集めた。社員は、9月にもふ化率調査に来ることができればと考えているという。

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